キブシ / ハチジョウキブシ / ケキブシ

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キブシ科 Stachyuraceae
雌雄別株で両性株もあります。
丈は2-4m、葉は6-12cmの長楕円形~卵形で互生。
春先、葉が出る前に3-10cmほどの総状花序を垂れ下げます。雌花序は雄花序より短い。花弁は4枚、淡い黄色で外側2枚の花弁が小さい。果実は7-12mmの楕円状球形で黄褐色に熟します。

注:差異が連続的で明確に区別できないため、合併掲載としました。

 

2018.5.31 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 全体3
  • 花2
  • 花3
  • 花4
  • 実2
  • 実3
  • 葉2
  • 葉3
  • 樹皮
  • 補足説明

キブシ-全体

花は葉が出るより前に咲き出します。
(2007.4 茨城県筑波山)

キブシ-全体2

雌性花。他に比して花数が少ないことが多いようです。
(2019.5 静岡市)

キブシ-全体3

果期。
(2017.7 青森県西目屋村)

キブシ-花

(2011.4 山梨県 旧・河口湖町)


キブシ-花2

雌性花。
(2019.5 静岡市)

キブシ-花3

雄しべは8個。花弁は平開しない。雄しべから花粉を出しており、この株の結実は
前年確認している(実2の写真)ので、両性花と思われる。(2018.3 千葉県鴨川市)

キブシ-花4

1.小苞 2.外萼片 3.内萼片=花弁状 その内側は花弁で4枚。
(2018.3 千葉県鴨川市)

キブシ-実

果実はふつう楕円状球形で径7-12mm。ただし地域によって大きさも形も変化します。
(2017.7 青森県西目屋村)

キブシ-実2

ハチジョウキブシと呼ばれるものの果実。ふつうのキブシに比して果実が大きい。
(2017.6 千葉県 鴨川市)

キブシ-実3

形はいろいろある。これも、ハチジョウキブシと呼ばれるもの。
(2018.5 茨城県筑波山)

キブシ-葉

葉は長楕円形~卵形で咲きは長く尖り、縁に細かな鋸歯が見られます。
(2017.7 青森県西目屋村)

キブシ-葉2

ケキブシと呼ばれるもの。葉裏に毛がある。
北陸と東北日本海側に多いそうですが・・・。(2017.7 青森県西目屋村)

キブシ-葉3
ハチジョウキブシとされている筑波山のものにも葉裏脈上に毛はあり、全体に白っぽいので、どちらかというとケキブシと呼ぶのが良いのではないかと思う。複数のポイントで
差異が連続的であり、区別は困難と感じています。(2018.5 茨城県筑波山)

キブシ-樹皮

赤褐色~暗褐色。
(2018.3 千葉県鴨川市)

掲載写真のうち・・・

青森県西目屋村のもの ・・・ ケキブシ (f. leucotrichus) になると思われます。東北日本海側~北陸に分布します。葉裏に毛が見られます。

茨城県筑波山、千葉県 旧・天津小湊町のもの ・・・ ハチジョウキブシ (var. matsuzakii) に当たると思われます。葉や果実が大きいのが特徴です。 関東、伊豆諸島、東海、四国と九州の一部に分布します。従来は、伊豆諸島以外の葉裏に毛が見られるものをエノシマキブシ (var. ovalifolius) と分けていましたが、近年は区別されていません。

一方、日本の野生植物(新版=2016年刊)では、これらの変種、品種につき、DNA解析で差異があることを認めつつも、「キブシの個体変異の範囲内」、又は「キブシと連続」的であるとされ、「キブシと区別できず、同一種である」とされています。

筆者も差異を明示することができませんので、両説併記の上、合併掲載の形を取りましたが、区別しないという考え方に賛成です。