ヤブニッケイ Cinnamomum yabunikkei


ヤブニッケイ

分類
クスノキ科 クスノキ属
植生環境
海岸 里 山地
開花時期
6月  
地域
全国
特記
 -
特徴
暖地性の植物で高さ20mに達する常緑高木。
葉は7-10cmの長楕円形で先も基部も尖ります。3脈が目立ちますが、側脈は中央上付近で消え、先まで到達しない。
花は新枝の葉腋から伸びる柄に散形状に数個付き、花径は5mm強、花被片は6、雄しべは9個で、3列に並びます。果実は径1cmで黒紫色に熟します。
備考
エングラー : クスノキ科
類似種
クスノキ : 葉が卵形~楕円形、花序は大きく、円錐状。
撮影地
2018.5 千葉県館山市  他

ヤブニッケイ

新枝の葉腋から花序を伸ばし、小さな花が沢山付いていました。写真は咲き始めの状態。 (2017.6 千葉県館山市)


ヤブニッケイ

花は散形状に付きます。花径は5mm強。花被片は3つずつ2列、雄しべは3つずつ3列、雄しべはサジ形で葯は4つ。内側の雄しべの基部には黄色い腺体が2つずつ見られました。 (2017.6 / 2018.5 千葉県館山市)


ヤブニッケイ

葉は楕円形、3脈があり、側脈はさらに枝分かれし、途中で途切れ、先端まで伸びない。 (2020.6 千葉県勝浦市)


(菌えい) ヤブニッケイ・クロボビョウキン (Melanopsichium onumae) が寄生して出来た菌えい

ヤブニッケイ

虫こぶではなく、ヤブニッケイ・クロボビョウキン (黒穂病菌 Melanopsichium onumae) という菌類が新芽に寄生して出来た菌えい。神奈川ではこの菌が準絶滅危惧に指定されている。菌えいそのものには名はないようだった。ネット上で探すと、山口などにもあるようだった。 (2019.5 千葉県鴨川市)