(雑) モミジバスズカケノキ Platanus x acerifolia

2024.2.20 更新


分類
スズカケノキ科 スズカケノキ属
植生環境
開花時期
4-5月  
地域
外来種 (欧州東南部~ヒマラヤ)
特記
 -
特徴
スズカケノキとアメリカスズカケノキの交雑種。
丈は20m以上になる落葉高木。樹皮は薄く大きく剥がれて綺麗なまだら模様になる。葉は長さ6--20cm、幅7-22cm、掌状に3-5中裂し裂片には粗い鋸歯がある。
雌花序は球形で径4cm、柄に2-3個が垂れさがる。雄花序も径2cm。果期も同形で径4-5cm、花柱は残存する。
備考
エングラー :  スズカケノキ科
類似種
スズカケノキ : 集合果は3-7個ずつ付き、径3cm、葉は3-7深裂。
アメリカスズカケノキ : 集合果は1-2個、径3cm、葉は3浅裂。
撮影地
2023.10 千葉市 <植栽と推定>

モミジバスズカケノキ

道路際に唐突にあり、葉が大きいのでカエデ属の外来種なのかなと思ってよく見ると、果実がそれとは全く異なっていて違うと気づいた。かなりの樹齢と思われる大木だったが、周囲に新株は見当たらなかった。集合果は長い柄に多くは2つずつぶら下がって付いていた。 (2023.10 千葉市) <植栽と推定>


葉は3-5中裂、裂片は不規則に裂け、先は鋭く、基部はくさび形~切形。 (2023.10 千葉市) <植栽と推定>


(写真左) 集合果は径4cmくらいの球形、イガ状(まだ花柱が残っている)。葉が枯れ落ちる頃、柄は表面(矢印)が剥がれ、繊維状になって揺れやすくなり、冬の間は落果しない。 (2023.12 千葉市) <植栽と推定>
(写真右) 果実は春になるとぶら下がったままバラけ、種子の基毛で風散布される。 (2024.2 千葉市) <植栽と推定>


モミジバスズカケノキ

樹皮は薄く剥がれてまだら状になる。写真のものは秋の撮影で、剥がれている最中のもの。 (2023.10 千葉市) <植栽と推定>