APG 高尾山の花 2

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■ 特徴的な花
ハグロソウ (キツネノマゴ科)
9-10月 日陰
葉は対生し、多くは披針形で鋭頭、全縁。花は上部に葉腋に付き、卵形の2枚の大小の苞の間から2cmほどの唇形花を付けます。
 
  キチジョウソウ (クサスギカズラ科)
10月 林内
葉は広線形で多くは10-20cmほど、左右交互に広がり、その間に穂状の花序が付きます。花被片は外側が赤く、内側は淡色で反り返る。
     
ヤマブキソウ (ケシ科)
4-5月 林内
葉は5-7小葉の羽状複葉、不規則な鋸歯があり、時に重鋸歯となる。花は4弁花で径4-5cm。小葉が羽状に裂けるセリバヤマブキソウもある。
 
  サツキヒナノウスツボ (ゴマノハグサ科)
5月 湿った草地
春咲きのヒナノウスツボ。花は少なく、葉腋から伸びた柄に1-3個だが、花は大きく、長さ9-11mm。萼裂片の先は尖る。
     
ギンレイカ (サクラソウ科)
6月 湿った林内
丈は30-70cm、葉は披針形で翼のある柄があり、茎にも翼が見られます。花は地味で、枝先にまばらに総状に付き、長さ5-6mm、平開しない。
 
  ミミガタテンナンショウ (サトイモ科)
4月 林内
仏炎苞の口辺部の幅が広いテンナンショウ。花は葉よりも上で咲く。葉は2枚で小葉は7-13枚だが、葉軸はあまり伸びず鳥足状に見えない。
     
オウギカズラ (シソ科)
5月 林縁 木陰
葉は5角状で浅く大きな鋸歯があり、長柄があります。花はごく淡い紫色で、筒部は2.5cm、3裂した下唇の中央裂片が大きい。
 
  シモバシラ (シソ科)
9月 林内
丈は40-70cm、葉は長楕円形で鋭頭、浅い鋸歯縁。花は片側に偏った密な総状花序に付き、雄しべ、雌しべが花冠から長く突き出ます。
     
レモンエゴマ (シソ科)
9-10月 林縁
全草にレモンのような爽やかな香りがあるシソ。葉は広卵形で先がツンと尖り、花は総状に付き、ピンク色。名は外来種のようですが、在来種。 
 
  オオヤマハコベ (ナデシコ科)
9-10月 林内の湿った所
時に1mにもなる大型のハコベ。葉は長楕円形で縁は波立ちます。花は1cmで萼より小さい。上部の茎や花柄、萼に腺毛があり、かなりべたつく。
     
タカオスミレ (スミレ科)
4月 林縁
葉表が茶褐色になるヒカゲスミレの品種。葉裏はふつう緑色ですが、同様に茶褐色になることもある。どこでも普通に見られるが、ここでは数が多い。
 
  コミヤマスミレ (スミレ科)
5月 杉林の湿ったところ
遅咲きのスミレ。全体に毛がやや多い。花は小さく、1-1.5cm程度で唇弁が小さい。側弁は有毛、萼裂片は反り返ります。葉は卵形、鈍頭。
     
キヨスミウツボ (ハマウツボ科)
6月 暗い林内
アジサイ類に寄生します。丈は3-4cm、全草葉緑体はなく、白い。基部に鱗片状の葉が数個あり、その中央に5-10個の唇形花が付く。
 
  ミツバフウロ (フウロソウ科)
7-9月 林縁
葉は3深裂で側小葉は更には裂けない。花は2個ずつ付き径1-1.5cm。柄の毛は圧毛。開出毛のものをタカオフウロと呼ぶが分けない。両方ある。
     
ヤマルリソウ (ムラサキ科)
3月 林内
ロゼット状の根生葉は縁が波立った倒披針形、茎は斜上して四方に伸び、茎葉は茎を抱く。花は茎の先端に総状に付き、径1cmで始めはピンク色。
 
  サワルリソウ (ムラサキ科)
6月 沢沿い
丈は50-80cm、葉は茎の中部に集まり、長楕円形~倒披針形。花はサソリ形花序に付き、長さ10-13mmの筒状鐘形、先は5裂。
     
ヨゴレネコノメソウ (ユキノシタ科)
3月 清水などで湿ったところ
イワボタンの変種で、葉は全体に赤味を帯び、灰色の斑が入ります。花の萼裂片は灰褐色で直立、雄しべは4or8、裂開前の葯は赤黒く、苞は淡黄色。
 
  ハナネコノメ (ユキノシタ科)
3月 沢沿い
萼片が白く、先が丸く、斜開、雄しべは8個で萼片より長く、裂開前の葯は赤いのが特徴。茎葉は対生、苞葉は小さく、葉面や苞葉に毛が少ない。
     
キバナノアマナ (ユリ科)
3月 林縁 草地
根生葉は1つで線形で長く、よく似たヒメアマナより少し幅広。花は花茎に4-10個付き、花被片12-15mm、内側は黄色で外側は緑色を帯びる。
 
  ホウチャクチゴユリ (イヌサフラン科)
5月 林内 -自然交雑種-
ホウチャクソウ x チゴユリ。花はチゴユリのように下向きにほぼ平開しますが、全体の姿はホウチャクソウに似て、丈は30-40cmになります。