2018年2/3月

 
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※ アップは不定期に行っています。
   
3.25 ヒルの王国  
シキミ

房総の山はとにかくヒルがいっぱい。夏に沢沿いを歩こうものなら、無事で済んだことは一度もない。沢だけでなく、ちょっとした草むらでも同様で、長靴履いて塩水かけたり、一応は対策しますが・・・。

でもまだ3月。2日ほど前に横浜でも雪が降ったそうですし、まだヒルなんかいるはずない、今回は普通の尾根道だし、何の対策もせず、途中で確認もせず、家まで帰ってきました。靴下を脱ごうとしたら・・・たっぷり血を吸ってまるまる太ったヒルが一匹・・・。

気にしていれば、最初にチクッとした僅かな痛みなど何かしら違和感があるので、速やかに引っ剥がすのですが、完全にスキを狙われた感じ。そういえば、最後にシキミ撮る時・・・??? いずれにしろ、まだ血が止まらないよー。

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3.24 早咲きの桜に思うこと  
ソメイヨシノ

入学式・・・特に小学校の入学式に絶対欠かせないのは桜。定番中の定番。うちの子供たちの入学式の写真も、校門とその脇に咲く桜、そして小さい体に大きなランドセル背負ったかわいい我が子、孫にも衣装みたいな感じでスーツ着た我が女房が写ってます。

東京は今日(24日)、ソメイヨシノの満開が宣言されたようです。呑ん平の大人はいつ咲こうが構わないかもしれないけど、今年の新入生、入学式はまだ2週間も先だから、ほぼ間違いなく葉桜になってしまう・・・ちょっとかわいそう。

でも、千葉市内は東京より遅れていて、特に東のほうに行くと、まだ未開花だったりします。といっても、ご覧のとおりの開花目前。このあたりも入学式は微妙かもしれない。今後温暖化が進めば、入学式ではなく、卒業式の花になってしまうかも・・・。今後の子供たちと桜に対する思いを共有できなくなってしまうとしたら、ちょっと寂しいことかもしれません。

   
3.20 まさかのウラシマソウ  

今日、一番驚いたのはこれ。 ウラシマソウ。 あと2-3日で咲きそうな勢い。もう葉の展開が始まり、「釣り竿」も見えている。

近所のヒガンマムシグサが咲いたかな・・・と見に行きました。近年はこのあたりでも彼岸前に咲き始めます。予想通りの開花を見て、田んぼ周りにあるジロボウエンゴサクやムラサキサギゴケの開花、センボンヤリの芽出しなどを確認して、ふと林縁に目をやると・・・。

さすがに3月に開花を見たことはなく、ヒガンマムシグサと一緒に咲くなんて、信じられない。いかに今年が急に暖かくなったか・・・ということだと思うけれど・・・。

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3.19 ヤマカガシの日向ぼっこ  

田んぼにはカエルの卵がいっぱい。ということで、それを狙うヘビも活動を始めたようです。

写真はヤマカガシ。どこでもよく見かける毒蛇だけど、おとなしい性格。田んぼ脇の林縁の日当たりのあるところでじっとしていました。近づくとちょっとだけ逃げるそぶり。まだ動きが悪い。しばらく見ていると、やっとのそのそとヤブの中に入っていきました。

帰りがけにまた見ると、同じ所に戻ってきていました。どうやらここは彼のお気に入りの場所。起き抜けの彼らが元気に動くには、もう少し暖かさが必要なようです。

   
3.18 「サクラサク」  
マメザクラ

今はネットの時代、電報なんて、結婚式か葬式くらいしか使われないですけど、私たちの世代の若い頃で一番身近だった電報は、大学の合否の連絡。もっとも、もらった電報の大半が「サクラチル」でしたが・・・。

昨日、東京でソメイヨシノの開花宣言がありましたが、我が家のスモモの木は例年通り、開花宣言の前日に咲き始めました。毎年確実に前日に咲くというのがこの木の面白いところですが、1本しかないので、肝心の果実は滅多にできません。

それにしても、今まであれだけお天気が良かったのに、桜が咲くと雨が多くなる。桜は季節の変わり目の象徴だからしょうがないんだけれど、木々の芽吹きも始まって、このマメザクラも咲き始めて、いよいよこれから・・・というとき、ちょっと出鼻をくじかれる・・・。

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3.14 もうコスミレが・・・  
コスミレ

左の写真、決して以前の年のものではありません。今年の、今日のコスミレです。早咲きのアオイスミレがちょうど今盛りですが、すぐ近くでコスミレも20株以上が咲いていました。勿論、タチツボスミレも・・・。いくら千葉が暖地とはいえ、異例の早さです。
さすがに林縁などのものは葉が展開し始めたような感じですが、同時に蕾も複数しっかり上がって、ほんのりピンク色、あと数日で咲く感じです。

一方、キュウリグサは日当たりの良い所でやっと咲き始め。普段の年ならば、花序があちこちで伸びて咲いているような感じですが、冬の寒さでロゼットが小さく、花も遅れています。

冬の過ごし方と、春の成長の速度で、遅れたり早まったり・・・。今年の春は開花予想が難しそうです。

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3.13 アオモジじゃなかった  
クロモジ

見たことのない植物を探すとき、思い込みなどから間違いを犯しやすい。不慣れな木本ならなおのこと。図鑑などに記載の記述は、絶対的な特徴から多数で見られる傾向までが、明確な区別なく記述されているのは承知しているのに、いい加減な私は適当に納得して出かけてしまう。さらに、老眼で細かい所が現地ではよく見えなし・・・。

アオモジ(近年東日本でも多く逸出)が、「青文字」ってくらいだから枝が青いのがそうだろうと勝手に思い込んで、現地ではあったあったとぬか喜び。ところが家に帰って写真を見たら・・・。雄しべに葯が2つしかない。アオモジを含むハマビワ属は葯4つ。2つということはクロモジ属・・・ワオ!

このサイトに掲載しようと整理する時に気づく。皆様に見て頂くことを意識すると、感覚的な部分が削げ、やっと本来のスペックが身に入る・・・でも、それでも間違うのはどういうこと?

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3.12 がんばってるアズマイチゲ  
オクノアズマイチゲ

ほぼ平年通り、アズマイチゲが咲き出しました。1週間前は根生葉すら出ていなかったのに、そろそろかなと覗いたら・・・。
確か去年もそうでした。とにかく、根生葉の芽だしから咲き出しまでが同じ仲間のイチリンソウ、ニリンソウなどより格段に早い。特に今年は一気に暖かくなったから、1週間かからなかったようです。

それと今年はちょっとした異変が・・・。例年より咲く花の数が多い・・・きっと去年の夏があまり暑くなかったからかな、ここは平地の森で夏は暑くて決して適地じゃない・・・。
それに気になることも・・・。年々森が荒れてきている。ここ2-3年は草刈りがされず、ここに至る道も昔は軽トラックなら入れたのに、今はちょっと厳しい。不法投棄は減ったけど・・・。

温暖化とか、自然遷移とか、厳しい環境で残っているこのアズマイチゲ、せめてこの森が宅地にならないことを祈りたい。

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3.11 この季節、ナズナだって綺麗  
ナズナ

「今年前半は木本を・・・」なんて生きのいいことを言ってしまったけれど、正直言うとまだ面白みがよくわからない。気づくと下向いて探している自分に気づきます。意識しないと歩いているときは視線は斜め45度下になっちゃう。だから時には「サクラ綺麗でしたね・・・」なんて声かけられても、「咲いてたんだ・・・」なんて馬鹿げた事態も発生する。

私には首を上のほうに向け続けるのって、結構苦痛、肩がこる。しかも上見ながら歩くと、足元が不注意になるので、結局上見たり下見たり・・・。下見たとき、綺麗なシチュエーションが・・・それに夢中になったらもう草本モードに戻っちゃう・・・。

この季節、どこにでもあるふつうの草花ですら綺麗なもので、今日は咲き始めのナズナでモードチェンジ。今年木本なんて、本当に探して観察できるんだろうか。

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3.10 (一句) フキノトウ 一雨過ぎたら お花畑  
フキ

先日の2度の春の嵐・・・久々、安心して過ごせました・・・というのも、昨年の春以来、大雨のたびに雨漏りがして、床がびちょびちょ。ボロ屋だからしょうがないと漫画みたいにポリバケツを置いて対処してました。が、暮れにどうしようもなくなって、2月に応急工事完了、何とか間に合いました。

その2週続きの春の嵐、あの寒かった冬はなんだったんだろうというくらい、あっという間に暖かくなった。そしたら何のことはない、植物はあっという間に対応して例年と同じ進捗。先週芽吹き始めたフキノトウは、あっという間にお花畑に・・・。冬の間、何の変化もないように見えて、ちゃんと春の準備が滞りなく行われているから、一気に季節が進んで行く。
冬の間、食っちゃ寝してブヨブヨになってしまった体で、急に訪れた春に対応できない誰かさんに、少しは見習わせたい・・・あっ、それは私だ・・・今年は4kgの減量だ!

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3.7 うさぎの落とし物に紛れてた  
ツクシ

斜面林に囲まれた谷津の田んぼは冬場はキジだけでなく、ウサギもよく出て来ます。今年は一回り小さな糞も多数あって、どうやら子ウサギも複数いるようでしたので、ちょっとだけ待ってみましたが、警戒されてしまい、出てきてくれませんでした。

待っている間、何気なく糞を観察してみると・・・糞と思っていたものの中にツクシが沢山紛れていました。まだ丈は1cmほど、枯れ草や糞の中にあるから、これじゃすぐに気づかないのも道理。急に春めいて昨日まで暖かかったら出てきたんだろうけど、今日は寒くて雪でも降りそうな天気。雪や霜に当たると、先が黒ずんで展開してくれないことも多いので、今年はどうなるやら。もっともウサギの糞の栄養で、株は元気に育つんだろうけど・・・。

   
3.4 花よりダンゴ の季節  
タラノキ

3月といえば・・・山菜のシーズン。田んぼの湧き水まわりにはセリ、オランダガラシ(クレソン)、土手にはフキノトウやカンゾウが出てきました。早速少しずつ頂戴して、サラダや天ぷらで食べました。
写真はご存知、「タラの芽」の冬芽。夏になれば目立ちますが、冬の間は「トゲが付いた棒」でしかなく、ガケを上っていて、うっかり握って痛さに飛び上がって気づくこともある。でも、見つけても、側芽を確認して頂芽を取らないと、枯らしてしまうし、そもそも地元の入会権とかある。特に数に限りのあるタラノメは勝手に採ろうものなら、警察沙汰になることもある。魚貝の密漁といっしょ。
何事も節度が肝心。フキノトウだってあれば採りたくなるけど、1人10個も食べないって・・・セリだってウサギじゃないんだからひとつかみで充分・・・取り過ぎて「どうするのよ、これ!」と女房に怒られることを想像すれば、思いとどまれる・・・。

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3.3 越冬ツルソバ  
ツルソバ

思わず目を疑いたくなる光景が・・・。

海岸から少し入った背の低い海岸林で囲まれた畑の脇で、ツルソバの花が咲いていました。それも、1つや2つではなく、沢山・・・。3月初旬にツルソバ??? 気になって探してみると、風当たりの弱い所ではあちこちに点々とみられました。さすがに夏のように木々を覆うほどの勢いはなく、葉色もやや暗めの色が多かったですが、地面を覆うようにそこそこ元気に拡がっていました。平然と越冬し、しっかり花まで付けるとは・・・。

館山は暖地ではありますが、年に数回は氷点下になるはず。今年は雪も降ったと思うし・・・。ツルソバの花期は「5-11月」・・・と書いたけど、ここでは「2-12月」みたいな感じで、これじゃ増える訳だと思った次第です。

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3.2 春はいつものようにやってきた  
トウダイグサ

北海道は暴風雪のようで、お見舞い申し上げます。昔、冬山の単独でホワイトアウトで動けず、低体温になって記憶が飛んじゃったことがある。どうやって脱出したか、未だ謎・・・。

さて、わが郷土・千葉は、3月に入ったとたん、打って変わって春モード。外に出ても、衣類2枚にジャンバーあれば、もう充分です。三陸のヤマセが吹く6月より暖かいかもしれない。先週まではポチポチだったオオイヌノフグリ、今日見たら、青い絨毯ができていました。日だまりではタチツボスミレの花も今年初めて見ました。ノカンゾウもニリンソウも、沢山芽が出ていました。 トウダイグサは、さすがに今年はみんな茎が短いけれど、こんな感じのものもチラホラと・・・。

なんだかんだ言って今年もまた春が巡ってきました。春が来るのはうれしいけど、そのたび私も歳をとっていくわけで・・・。

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2.27 ヤドリギがもう咲いてる・・・と思ったら・・・  
ヤドリギ

最近、また老眼が進んで、眼鏡は買い換えたのだけれど、それでも逆光だったりするとよく見えません。かつては両目2.0を誇っていて、1km先の道路標識も見えたので、「マサイ族並みの野生の能力」と自慢してたのですが・・・本場のマサイの人たちも歳とると老眼になるんだろうか・・・。

頭上7-8mにヤドリギが2株あり、苦手の望遠レンズ使って覗いたら、一方の株に黄色いツブツブが・・・。「花期は春」とバクッとした知識しかなく、且つこの時期は大抵レンジャクが果実を食べ尽くして残っているはずがないと思い込んでいましたから、「よく見えないけどあの黄色いツブツブは花に違いない」と思ってしまったのです。でも、ご覧のとおり。どうやらこの株は塾すのが遅れたようで、まだ薄緑色の未熟な果実も写っていました。
今年も早速、こういうチョンボ、やらかしました。

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2.24 今年前半は木本に挑戦したいと思います  
オニシバリ

今年の冬は千葉も寒かったです。氷点下の日が11回もありました・・・最低は-2℃・・・などと言うと、「どこが寒いんだ」と怒られそうですが・・・。でも、今日までこの地でぬくぬくと育ってしまったので、それなりに寒かった。同じ関東でも、お隣の東京は氷点下が22回、さいたまは冬山並みのマイナス10度まで下がりましたから、この点だけは、「千葉は最高!」かも・・・。

今年も2月24日から撮影を再開しました。今年は6月頃まで、今までないがしろにしてきた木本を中心にお勉強しようかなと思っています。「草本も満足にわかってないのに・・・」なのですが、毛色の違うものも見てみたいという好奇心に負けました。いつものことですが、誤認だと誤解だの、言い訳もできないようなミスが多発するとは思いますが、遅々とした成長を穏やかな気持ちで見守っていただければと思います。

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