APG 千葉市近郊の植物 2

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月、適地は千葉市内で記述しています。



アブラナ科

タネツケバナ
3-4月 田んぼ
湿った所でのみ見られます。茎にもしっかり葉が付きます。根生葉は少ない。田から離れるとほとんど見られません。
 
  ミチタネツケバナ
3-4月 田んぼまわり 道ばた
田から離れるとほとんどが本種。根生葉は多数、茎葉は少なく、果実が鋭角に上に伸びます。

         
ミズタネツケバナ
4月 林縁の湿性地
葉が柔らかで、部分的に全裂せず、深裂気味になるもの。だらしないタネツケバナのような印象。

 
  コタネツケバナ
3-4月 道ばた 芝生 -外来種-
根生葉がほとんどなく、まっすぐに立ちあがる茎がなく、全て斜上します。田のまわりなどでは根生葉が泥に埋まったタネツケバナと紛らわしい。
         
オオバタネツケバナ
3-4月 水路
山地性ながら、湧水地に近い場所などで見られます。根生葉の小葉は丸く、茎葉上部では細長くなる。花は少し大きい。
 
  オランダガラシ
4-5月 休耕田 水路 -要注意外来生物
通称クレソン。陸生のものは、最盛期は全体が鞠状になります。食べられそうな場所のものが少ないのは残念。
         
ヤマハタザオ
4-5月 草地
丈は多くは30-60cm、茎葉があまり目立たず、茎がひょろっと立ちあがって最上部に少しずつ花を咲かせて伸びていきます。全体に毛が多い。
 
  シロイヌナズナ
3-4月/11月 道ばた 道路際 -帰化由来あり-
一見ミチタネツケバナのようですが、葉が裂けず、星状毛が密生します。市内で見られるものは、大半が帰化由来と推定。
         
ナズナ
3-4月/11月 道ばた 畑 住宅地
果実が三角状のハート型、葉が茎を挟む様に抱くのがポイント。非常に良く似た外来種が侵入しているはずですが、筆者はまだ見分けられない。
 
  マメグンバイナズナ
4-6月/10-11月 道ばた 畑 -外来種-
果実が3mmほどの円盤状、上部でよく分枝し、小さな花を沢山付けます。時に花弁が4枚揃わないか、全て欠落することもあります。
         
カラクサナズナ
3-5月 道ばた -外来種-
匍って拡がる植物。花はごく小さくて目立ちません。特有の臭気があって、慣れると近寄るだけでわかります。
 
  スカシタゴボウ
3-5月 田んぼまわり
葉が羽状に深く裂け、果実が短角果(長さ4-7mm)であるのが特徴。良く似たイヌガラシより花期が早い。
         
イヌガラシ
4-5月 田んぼ 田んぼまわり
果実が1-2cmになるのがスカシタゴボウとの違い。葉の裂け方は多少バラつく。時に花弁のないアオイヌガラシや雑種・ヒメイヌガラシも見られます。
 
  ヒメアマナズナ
4-5月 草地 -外来種-
花は淡黄色、果実はやや扁平な球形で先端に花柱が残るのが目印。葉の基部が矢尻形になる。

         
ハマカキネガラシ
4-5月 草地 道ばた -外来種-
側枝が横に出て途中から上に折れ曲がって針金細工のような外観になります。果実に毛がなく、あるものはケカキネガラシと呼びます。
 
  イヌカキネガラシ
4月 道路沿い -外来種-
私の知る自生地はどこもトラックが行き交う幹線道路沿いというのが面白い。市内はR16沿いに多い。

         
ロボウガラシ
5-6月 道ばた 荒れ地 -外来種-
最近見るようになった外来種。花が3cmほど、葉は羽状深裂で裂片に波状の鋸歯がある。茎や葉はやや青白い。
 
  オオアラセイトウ
3-4月 湿った草地・林縁 -古い園芸帰化種-
ショカッサイ、ムラサキハナナなどとも呼ばれ、江戸時代に園芸用として愛された植物。希に白花も見られます。
       
セイヨウアブラナ
3-4月 畑 草津 荒れ地 -外来種-
上部の葉が茎を抱くのが本種。なお、在来のアブラナはカブの一種。ナノハナの呼び名はセイヨウカラシナなども含む俗称。
 
  セイヨウカラシナ (カラシナ)
3-4月 畑 草地 荒れ地 -栽培逸出帰化-
上記の種と似ていますが上部の葉が裂けず、茎を抱きません。セイヨウアブラナとクロガラシの雑種起源。