オオユリワサビ Eutrema okinosimense


オオユリワサビ

分類
アブラナ科 ワサビ属
植生環境
山地
開花時期
4-5月 沢沿いの湿ったところ
地域
北海道南西部~兵庫の主に日本海側 隠岐
特記
 -
特徴
ワサビとユリワサビの中間のような形態の植物。
茎が斜上し、茎葉が卵円形~三角状卵形で基部は心形とユリワサビに似ていますが、根生する葉は卵円形で4-8cmと大きく縁には波状の鋸歯が見られます。ユリワサビ同様、冬は根生葉の柄の基部が紫色に肥大して残りますが、本種は夏も枯れる。
花もワサビとほぼ同サイズで5-6mm。
付記

第3次レッドデータブック(2007)では「絶滅」とされていましたが、東北などで見られるオクノユリワサビ(従来はユリワサビの1型とされていた)などが本種と判明し、第4次(2012)からはランク外となった。

備考
エングラー : アブラナ科
類似種
ワサビ : 根茎が発達する。葉は夏枯れしない。
ユリワサビ : 根茎は細く、根生葉も茎葉も小さい。
撮影地
2013.4 岩手県奥州市   他

オオユリワサビ

茎が斜上して立ち上がる特徴はユリワサビに似ていますが、根生する葉も花も大きい。 (2014.4 新潟県加茂市)


オオユリワサビ

花はワサビとほぼ同サイズで、花弁は6-9mm。 (2013.4 岩手県奥州市)


オオユリワサビ

根生する葉は卵円形で基部は心形、波状の鋸歯があります。茎葉は卵円形~三角状卵形。 (2013.4 岩手県奥州市)