シロバナイナモリソウ

アカネ科 Rubiaceae
シロバナと付きますが、イナモリソウとは別種。夏咲きでよく群生します。
丈は15-20cm。葉は対生で柄があり、2-6cmの卵形~三角状の卵形で基部はくさび形で柄に続き、葉の両面に毛が見られます。茎には2列に毛が並ぶ。
花は上部の葉腋に1-3個ずつ付き、花冠筒部はイナモリソウより短く8-10mm、雄しべ、雌しべともに花冠から突き出ます。花冠内部に毛はありません

 

2014.7.20 作成
  • 全体
  • 全体2
  • 花2
  • 花3
  • 葉2
  • 葉3

シロバナイナモリソウ-全体

山道沿いのあちこちに思いの外沢山ありましたが、まだ咲き始めで多くは蕾でした。
多少陽当たりのある場所で咲き始めていました。(2014.7 神奈川県箱根町)

シロバナイナモリソウ-全体

陽が当たると清楚さが際立ちます。よく群生しているので、沢山咲いていたら
可愛らしかっただろうと、ちょっと悔しい。(2014.7 神奈川県箱根町)

シロバナイナモリソウ-花

多くは茎頂にこのように花を付けていました。但し、1つ下の葉腋に付くものも
見られました。花柄に短毛があるようです。(2014.7 神奈川県箱根町)

シロバナイナモリソウ-花2

イナモリソウに比して花は小さめ、花冠内側に毛はなく、裂片の縁は波立たないようです。花が白いので、雌しべはこの角度からは目立ちにくい。(2014.7 神奈川県箱根町)

シロバナイナモリソウ-花3
花は横から見るとロート状で筒部はイナモリソウより短い。萼裂片は披針形で写真のように花冠筒部から離れていて斜上する毛が少しあります。中央が雌しべで先が噴水状に5裂。雄しべは5本。両方ともに花冠から突き出ます。(2014.7 神奈川県箱根町)

シロバナイナモリソウ-葉

葉は卵形~三角状卵形。基部はくさび形。柄があります。
(2014.7 神奈川県箱根町)

シロバナイナモリソウ-葉2

葉表。やや長めの毛が散生しており、それより短い縁毛も見られます。
(2014.7 神奈川県箱根町)

シロバナイナモリソウ-葉3

葉裏。脈上に毛があり、葉面にも見られました。
(2014.7 神奈川県箱根町)

シロバナイナモリソウ-茎

茎に毛が2列あります。葉には柄があります。2つの間にあるのが托葉。三角状で先端が尖る。泥が付いてわからないですが歯牙があるはず。(2014.7 神奈川県箱根町)