(雑) ソメイヨシノ Cerasus x yedoensis

2023.3.31 更新

ソメイヨシノ

分類
バラ科 サクラ属
植生環境
開花時期
3-4月  
地域
自然交雑は房総・三浦・伊豆半島・伊豆諸島
大半は植栽
特記
 -
特徴
オオシマザクラを父種とし、エドヒガンを母種とする交雑種。ほぼ不稔のため、大半は挿し木や接ぎ木で増やされたクローンですが、希に自然交雑によるものもある。
丈は10-15mほど、樹皮には皮目が縦に並びます。葉は広卵状楕円形、縁には重鋸歯があり、特に単鋸歯が混じります。葉柄に蜜腺が1対ある。
花は葉の展開前に咲き、3-5個ずつ付き、径は約4cm、萼上部はあまりくびれず、柄とともに毛が多い。萼裂片には鋸歯があります。
付記
本種の父種はカズサザクラではないかとの疑いがあったが、2019年、かずさDNA研究所 他により、本種の全ゲノム解析が終了し、オオシマザクラxエドヒガンの種間雑種であることが確定した。
また、韓国内でしばしば本種と混同されてきた済州島の'王桜'(エイシュウザクラ)は、2016年、岡山大の解析により、エドヒガンとオオヤマザクラの交雑種と判明した。(Cerasus × nudiflora)
付記2
トップに表記学名は野生起源、人工交配起源を包括した学名。後者に限った場合、学名はCerasus x yedoensis 'somei-yoshono' (狭義)。 また日本語表記も後者は漢字表記('染井吉野')が望ましいとの記述がある。(wikipedia)
備考
エングラー : バラ科
類似種
エドヒガン : 花は葉に先んじて咲き、花径は約2.5cm、花柄や萼に毛が多い。萼筒基部が膨れる。
オオシマザクラ : 花は葉の展開と同時、花径は約4-5cm、花柄や萼は無毛、裂片上部に鋸歯がある。
ヤマザクラ : 花は葉の展開と同時、花径は約3-3.5cm、花柄や萼筒部は無毛、裂片に鋸歯はない。
撮影地
2021.4 千葉県木更津市 <植栽>

ソメイヨシノ

ほぼ全てが植栽。写真としては公園や都市環境のほうが似合うのかもしれない。写真は満開を過ぎた頃で葉が少し芽吹き始めている。 (2023.3 千葉市) <植栽>


萼筒や花柄に毛があり、エドヒガンのように萼筒基部は膨れない。 萼裂片には鋸歯が見られます。 (2023.4 千葉県木更津市) <植栽>

ソメイヨシノ

葉は広卵状楕円形、重鋸歯があり、単鋸歯が混じる。 (2023.3 千葉市) <植栽>