ムラサキサギゴケ (サギゴケ) Mazus miquelii
(品種) シロバナサギゴケ / モモイロサギゴケ

2022.6.14 更新

ムラサキサギゴケ(狭義) f. rotundifolius

ムラサキサギゴケ

分類
サギゴケ科 サギゴケ属
植生環境
開花時期
4-5月 少し湿ったところ
地域
東北以南
特記
 -
特徴
ウリクサやアゼナなど、田んぼや畑まわりで地を匍うアゼナ科やサギゴケ科の中で、花が最も大きいものです。
丈は10-15cm、葉は根元に集まり、2-5cmの倒卵形で鋸歯があり、短柄があります。葉の間から匍匐枝を出して、新たな株を作ります。匍匐枝の葉は倒卵形~円形で柄がなく小さい。
花は根際の葉から立ちあがる花茎に付き、長さ1.5-2cm、上唇は深く2裂、下唇は大きく、3裂して中央に2つの隆起部があって紫~橙色の斑があり、毛も見られます。雄しべは長短2本ずつ。萼は鐘形で5裂し、まばらに腺毛が見られるものもあります。
白花はシロバナサギゴケ(またはサギゴケ)、桃花をモモイロサギゴケ呼ばれます。
  「サギゴケ」の語源は「白鷺」に由来するので、本来は白花に当てるのが適当だが、学名上は「紫花」が基準種。どちらにスホットを立てるかで和種名の混乱があり、本サイトでは原則「サギゴケ」は広義的に用いることとした。
備考
エングラー : ゴマノハグサ科
類似種
トキワハゼ : 花冠は長さ1cm、匍匐枝は出さない
撮影地
2013.3 千葉市  他

ムラサキサギゴケ

匍匐枝を出して広がります。花が大きく、アゼナの倍くらいある。 (2013.5 秋田県仙北市)


ムラサキサギゴケ

花は長さ2xnほどあり、下唇中央に2つの隆起部があり、紫~橙色の斑と毛が見られます。萼は5深裂、腺毛が見られます。 (2013.3 千葉市)


ムラサキサギゴケ

葉は根元に集まり倒卵形で粗い鋸歯があります。左手前に伸び始めているのは匍匐枝。 (2013.3 千葉市)


(品種) モモイロサギゴケ f. roseus

ムラサキサギゴケ

花色がピンクのもの。やや稀だが総じて青色の花は他の色に比して色が変化しやすい。 (2021.6 福島県裏磐梯)


(品種) シロバナサギゴケ f. albiflorus

ムラサキサギゴケ

白花品。比較的よく見られ、群生することもある。 (2022.6 栃木県日光市)