ムラサキサギゴケ / サギゴケ(シロバナサギゴケ)

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ゴマノハグサ科 Scrophulariaceae
サギゴケ科 Mazaceae
ウリクサアゼナなど、田んぼや畑まわりで地を匍うアゼナ科やサギゴケ科の中で、花が最も大きいものです。
丈は10-15cm、葉は根元に集まり、2-5cmの倒卵形で鋸歯があり、短柄があります。葉の間から匍匐枝を出して、新たな株を作ります。匍匐枝の葉は倒卵形~円形で柄がなく小さい。
花は根際の葉から立ちあがる花茎に付き、長さ1.5-2cm、上唇は深く2裂、下唇は大きく、3裂して中央に2つの隆起部があって紫~橙色の斑があり、毛も見られます。雄しべは長短2本ずつ。萼は鐘形で5裂し、まばらに腺毛が見られるものもあります。
白花はサギゴケと呼ばれますが、基準種は本種。

 

2018.5.23 更新
  • 全体
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  • 匍匐枝
  • 葉2
  • サギゴケ
  • 同・花
  • 同・花2
  • 紛らわしい名

ムラサキサギゴケ-全体

匍匐枝を出して広がります。花が大きく、アゼナの3倍くらいある。
(2013.3 千葉市)

ムラサキサギゴケ-全体2

咲きはじめの小さな株。既に匍匐枝が出ている。
(2017.4 千葉市)

ムラサキサギゴケ-全体2

写真で見ると、アゼナなど少し違うくらいにしか見えませんが、大きさが全く異なるので、始めて見たとき驚きました。群生して見られることが多い。(2013.5 秋田県 旧・田沢湖町)

ムラサキサギゴケ-全体4

花が咲く前から匍匐枝が伸び始めています。
(2015.3 千葉市)

ムラサキサギゴケ-全体5

よく群生します。写真は水路脇の斜面にあったもの。
(2017.4 千葉県松戸市)

ムラサキサギゴケ-全体6

暖かくなる頃には、花茎は立ち上がります。
(2017.5 千葉市)

ムラサキサギゴケ-全体6

時に秋にも花が見られます。
(2017.10 千葉市)

ムラサキサギゴケ-花

花は2cmほどあります。
(2013.3 千葉市)

ムラサキサギゴケ-花2

下唇中央に2つの隆起部があり、紫~橙色の斑と毛が見られます。
(2013.3 千葉市)

ムラサキサギゴケ-花3

中央奥は花柱、雄しべは4本あります。
喉部にも全体に毛が見られます。(2014.3 千葉市)

ムラサキサギゴケ-花4

雄しべは4本、2本は長く2本は短い。中央の形の異なるものは雌しべ。
(2017.4 千葉市)

ムラサキサギゴケ-花5

花柱は先端が2裂している。
(2016.3 千葉市)

ムラサキサギゴケ-花6

萼は5深裂。腺毛が見られました。
(2017.10 千葉市)

ムラサキサギゴケ-葉

葉は根元に集まり倒卵形で粗い鋸歯があります。
(2013.3 千葉市)

ムラサキサギゴケ-匍匐枝

匍匐枝を伸ばして増えます。
(2018.5 神奈川県箱根町)

ムラサキサギゴケ-葉2

開花前の状態。
(2014.3 千葉市)

サギゴケ-全体

サギと呼ぶ以上、やはり白い花でないと・・・。
(2018.5 神奈川県箱根町)

サギゴケ-花

(2018.5 神奈川県箱根町)


サギゴケ-花2

奥のほうまで黄班がはっきり見えました。
(2018.5 神奈川県箱根町)

サギゴケの名を使う場合、白花、紫花の両方の解釈があり得ます。

Mazus miquelii ムラサキサギゴケ 別名サギゴケ

Mazus miquelii f.albiflorus サギゴケ 別名シロバナサギゴケ

和種名から見れば、名の由来が白サギである以上、白花がサギゴケ の方がわかりやすい (慣習-標準)

学名から見れば、母種が紫色の方なので、紫色をサギゴケ、白花変異をシロバナサギゴケ のほうがわかりやすい (論理的-別名)

どちらにも一利ありますが、白花は少なく、後者は他種の呼び名を踏襲しているので、これから学ぶ人には後者のほうが誤解を生みにくいかもしれません。