ヨツバシオガマ

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 ゴマノハグサ科 Scrophulariaceae
 ハマウツボ科 Orobanchaceae
葉が4枚輪生することから付いた名前ですが、4枚とは限りません。
茎は基部で分枝して立ち上がり丈は10-35cm、葉は柄があり、3-6枚が輪生し、3-8cmの長楕円状被針形で羽状深裂します。
花は輪生状に4つずつ数段付き、花冠20mm、上唇は先端が鋭く嘴状に尖り、下唇は3裂します。
嘴の尖り具合や花の付く段数などにより変異種がいろいろあり、域内では、クチバシシオガマヒメヨツバシオガマキタヨツバシオガマなどがあります。

なお、エゾヨツバシオガマ(Pedicularis chamissonis var. chamissonis)の解釈によっては、本種の定義、自生エリアが変わります・・・詳しくは「異説」タブへ・・・。

 

2018.7.23 更新
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ヨツバシオガマ-全体

一番よく見るシオガマで、バリエーションがいろいろあります。
(2009.8 北ア・白馬岳)

ヨツバシオガマ-全体2

(2008.7 北ア・白馬岳)


ヨツバシオガマ-全体

(2008.7 北ア・白馬岳)


ヨツバシオガマ-全体4

ここのものはクチバシシオガマとするか迷いましたが・・・。
(2018.7 中ア・木曽駒ヶ岳)

ヨツバシオガマ-花

くちばしの長さは北に行くほど短くなります。
(2009.7 群馬県至仏山)

ヨツバシオガマ-葉

葉は3-5枚が輪生します。
(2008.7 北ア・白馬岳)

ヨツバシオガマ-実

(2006.10 北ア・穂高岳)


最新の「日本の野生植物」では、萼の出口付近で花冠が著しく曲がるものをエゾヨツバシオガマ(P. chamissonis=従来のエゾヨツバシオガマより広義的)と定義しております。

それに従えば、ヨツバシオガマとされていた日本海側の一部の産地のものは、エゾヨツバシオガマとなります。それ以北のキタヨツバシオガマ、レブンシオガマも同様です。

本種の「花」タブに掲載の至仏山のものが、まさにその形状であり、上記の定義であればエゾヨツバシオガマに相当するものと思われます。

が、本サイトではY-Listに従い、エゾヨツバシオガマ(P. chamissonis var. chamissonis) は北米~千島に自生し、日本にはないとする考え方に従っており、北海道~月山・飯豊のものをキタヨツバシオガマ(var. hokkaidoensis)とし、月山以南を日本固有種である本種とする考えに従っています。(月山・飯豊は両種共棲)

素人である私にはよくわかりませんが、少なくとも、草丈、花数、嘴の長さ等、月山付近を境として南北で差があり、とりあえず従来どおりで妥当と考えました。が、萼出口での花冠屈曲の差があることも事実であり、今後の研究の成果を見守りたいと思います。