イスミスズカケ

top
 ゴマノハグサ科 Scrophulariaceae
 オオバコ科 Plantaginaceae
2013年2月に発表された新種のスズカケソウ。
(以下、観察等による記述)
茎は細くて長く伸び、おおよそ1mほど、屈毛があり、先は垂れ下がるような姿になります。葉は3-8cmの鋭三角状~三角状卵形で先は長く尖り、基部が心形になる(注)のが特徴と言われ、短柄があります。両面には軟毛が多い。
花は葉腋に球形にまとまって付き、花冠長さ7mm、先が浅く4裂します。雄しべは2本で花冠から長く飛び出します。花糸には下半分に毛がある。萼は花冠筒部の1/2以下で先が5裂し、裂片は筒部と同長~2倍程度、毛があります。

注:見かけ上、基部は心形に見えましたが、柄の付き方でそのように見えるだけで、実際は円形~浅いくさび形でした。

 

2016.8.1 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 全体3
  • 花2
  • 花3
  • 葉2
  • 葉3
  • 標本
  • 相違点

イスミスズカケ-全体

薄暗く竹なども生える林内で、高湿高温環境でびっくりしました。
曇天にもかかわらず、自生地に入ると汗が吹き出しました。(2015.7 千葉県)

イスミスズカケ-全体2

(2015.7 千葉県)


イスミスズカケ-全体3

(2015.7 千葉県)


イスミスズカケ-花

花は球形に集まり、花冠筒部は7mm。裂片は三角状。
雄しべ2、雌しべが長く花冠から飛び出ます。(2015.7 千葉県)

イスミスズカケ-花2

萼裂片は短く、萼は裂片の先端までの長さが花冠筒部の1/2以下と、スズカケソウより短い。花糸の下部に毛があり、花冠の少し外側まで見られました。(2015.7 千葉県)

イスミスズカケ-花3

萼筒部、裂片それぞれに毛が見られました。花序の柄はごく短い。
(2015.7 千葉県)

イスミスズカケ-蕾

(2015.7 千葉県)


スイミスズカケ-葉
葉は三角状卵形で先端が長く尖る形。「葉の基部は心形」と聞いていましたが、
茎が垂れ下がるような姿のため、葉が盾状に付いて軸が引っ張られてそのように見えるようで、良く見ると、みな、円形~浅いくさび形でした。(2015.7 千葉県)

イスミスズカケ-葉2

葉の表面に短毛が多く見られました。スズカケソウは「ビロード状」と表現されますが、
そこまで毛深い印象ではなかった。(2015.7 千葉県)

スイミスズカケ-葉3

葉裏。面にはごく短い毛が多くあり、脈上にはそれより少し長い毛がありました。
茎には下向きの屈毛が多く見られた。(2015.7 千葉県)

イスミスズカケ-標本

千葉県立中央博物館に展示されていたものを許可を頂いて撮影させて頂きました。
(2013.2)

スズカケソウは見たことがないので、図鑑や資料、インターネットの写真などから比べてみると・・・

イスミスズカケは・・・

・茎の毛が短く下向きの屈毛であること、毛にやや赤味があること
・葉が三角状卵形で先端が長く伸びること
・葉の両面の毛は短く、「ビロード状」というほどではない
・萼裂片が短く、裂片の先端部は花冠筒部の1/2付近か、それより短い
・花糸の毛は、花冠の少し外側まで付く (個体差かもしれない)

のように見えました。