ヒメイワカガミ (アカバナヒメイワカガミ) Schizocodon ilicifolius
(型) シロバナヒメイワカガミ (ヒメイワカガミ)


ヒメイワカガミ

分類
イワウメ科 イワカガミ属
植生環境
山地 亜高山
開花時期
5-6月 林縁 林床 岩場
地域
中部~東北の太平洋側
特記
 -
特徴
丈は10-20cm、茎は地をはって先端に葉が束生、葉は革質でやや光沢があり、卵円形で長さ1-5cm、1-5対の鋸歯が見られます。葉の側脈が基部に集まるように見えません。
花は総状花序に2-7個付き、ふつうピンク色で濃いピンクの条があり、径1.5-2cm、漏斗状で先が5裂し斜開して更に細かく裂けます。
従来ヒメイワカガミと呼ばれた白花も本種に含みます。
付記
「日本の野生植物」では、赤花をヒメイワカガミを典型とし、従来言われていたヒメイワカガミを白花品として本種に含めています。表題の( )内が従来の呼び方です。
備考
エングラー : イワウメ科
類似種
ヤマイワカガミ : 葉が長めの卵円形、鋸歯は8-18対、花径は1-1.5cmと小さい
撮影地
2012.5 神奈川県箱根町  他

ヒメイワカガミ

全体に小型はイワカガミ。葉の葉脈が基部に集まらないのが特徴。 (2012.5 神奈川県箱根町)


ヒメイワカガミ

近年、白花(従来のヒメイワカガミ)も本種に含められるようになり、本種も単にヒメイワカガミとも呼ばれます。 (2012.5 神奈川県箱根町)


ヒメイワカガミ

花は総状に2-7個付き、花冠は1.5-2cm。 (2012.5 神奈川県箱根町)


ヒメイワカガミ

葉は卵円形で鋸歯は1-5対。葉脈が葉の基部に集まるように見えないのが特徴。 (2012.5 神奈川県箱根町)


(型) ヒメイワカガミ (シロバナヒメイワカガミ) (var. australis =synonym)

シロバナヒメイワカガミ

従来ヒメイワカガミと呼ばれた白花は、本種に含まれます。ここのものは鋸歯が鋭いものが多かった。 (2012.5 栃木県鹿沼市)