アツミゲシ

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ケシ科 Papaveraceae
あへん法により許可なく栽培することが禁止されている植物。本来撮影できる環境にあってはならないはずの植物ですが、各地で逸出しており、懸念されます。
丈は80cmほど、茎葉は長楕円状披針形で羽状中~深裂、上部は浅裂~鋸歯状でし、裂片の先端は刺状に尖り、基部は耳状に張り出して茎を抱きます。根生葉は狭長楕円形で羽状浅裂~中裂、若しくは重鋸歯状で、花期は失われています。
花は約8cm、花はふつう、淡赤で基部に濃いエンジ色の斑が入ります。

※ 念のため、撮影地は略します。

 

2015.5.6 更新
  • 全体
  • 葉2
  • 葉3
  • あへん法

アツミゲシ-全体

綺麗な花なんですけど・・・。
(2012.5)

アツミゲシ-花

花弁にある褐色の大きな斑が目立ちます。
(2012.5)

アツミゲシ-葉

葉は不規則に羽状に中裂し、基部は茎を抱きます。
(2012.5)

アツミゲシ-葉2

上部の茎葉。
(2015.5)

アツミゲシ-葉3

根生葉。花期には普通、見られません。
(2015.5)


(目的)
第一条 この法律は、医療及び学術研究の用に供するあへんの供給の適正を図るため、国があへんの輸入、輸出、収納及び売渡を行い、あわせて、けしの栽培並びにあへん及びけしがらの譲渡、譲受、所持等について必要な取締を行うことを目的とする。

(中略)

(定義)
第三条  この法律において次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。
一  けし パパヴェル・ソムニフェルム・エル、パパヴェル・セティゲルム・ディーシー及びその他のけし属の植物であつて、厚生労働大臣が指定するものをいう。

(以下略)

筆者注:上記の「パパヴェル・ソムニフェルム・エル」は、学名 Papaver somniferum L. を指し、本種はその亜種ですのでこの法令の規制に該当します。(最後の"L."は著作著の略号で、本サイトでは省略しています)