タイアザミ Cirsium comosum
(型) イガアザミ / ハコネアザミ

2023.11.3 更新

タイアザミ

分類
キク科 アザミ属
植生環境
海岸 里 山地
開花時期
8-11月 草地
地域
東北南部 関東 中部南部
特記
 -
特徴
関東では普通に見られるアザミ。
丈は1-1.5mくらい、葉はふつう羽状深裂し、長く鋭い刺が見られます。茎は抱きませんが、僅かに抱くものもある。
頭花は横~下向きに咲き、柄は短く、単生または2-3個集まって付きます。総苞は鐘形~筒形、総苞片が長く伸び、開出し反曲します。クモ毛が多いものと少ないものがある。片の刺はナンブアザミより太くて長く、鋭い。総苞片は8-9列。腺体はないか、痕跡的。
海岸で見られる刺々しいものはイガアザミ、風衝地で見られる頭花が密な散房状に付くものはハコネアザミと呼ばれるが、分けない。
備考
エングラー : キク科
類似種
 
撮影地
千葉県銚子市  千葉市  銚子市(イガアザミ)  静岡県御殿場市(ハコネアザミ)

タイアザミ

関東ではよく見られるアザミ。が、姿にバリエーションがあり、意外とイメージがつかみにくい印象もある。

タイアザミ

頭花は多くは鐘形で2-3個ずつ横向きに咲く。下向きになるものはあまり見ない。

タイアザミ

総苞にはクモ毛があり、片は8-9列、中・外片は開出し反曲する。ナンブアザミに比して片の先の刺が2倍以上長い。腺体はない。


タイアザミ

 


(型) イガアザミ (var. commosum = synonym)

イガアザミ

南関東と東海地域で見られるタイアザミの海岸型。茎ががっしりとしていて葉や総苞の刺が長く鋭い。


イガアザミ

総苞片の刺が長い。ただしここまで長いものはやや稀。


(型) ハコネアザミ (var. sawadae = synonym)

ハコネアザミ

箱根周辺の地域で確認されているタイアザミの風衝地型。頭花が散房状に密に付く。