ヒメジョオン / ボウズヒメジョオン

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キク科 Asteraceae
キク科 Compositae
5月も末頃になると、ハルジオンがいつのまにか本種に変わっています。
丈は30-150cm、茎葉は卵形~倒披針形で薄く、先は尖り、まばらに鋸歯が見られます。根生葉は果期には見られません茎は中実しています。
頭花は茎頂に散房状に付き、径1.5-2cm、舌状花は2-3列、総苞は皿形で総苞片は線状披針形で2-3列。
春に咲くハルジオンは、花径が大きく、茎や葉に開出した軟毛が多い。蕾の時は花序全体が下を向きます。茎は中空。

 

2023.6.5 更新
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ヒメジョオン-全体

里ならどこにでも見られ、あって当たり前の感覚になっていますが、
日本の侵略的外来種ワースト100に数えられている植物。(2011.7 長野県茅野市)

ヒメジョオン-全体2
咲きはじめの頃。周囲は全部ハルジオン。茎がしっかりしていてスラッと立ち上がり、
丈も周囲のハルジオンより大きい。本種の咲きはじめの頃はハルジオンは終わり気味で
頭花もやや小ぶりになるため、頭花の大きさの差は小さい。(2017.5 千葉市)

ヒメジョオン-全体3

10月になっても咲いています。背景はセイタカアワダチソウ
(2014.10 千葉市)

ヒメジョオン-全体4

夏に花は少なくなりますが、秋にまた咲きだし、晩秋まで咲き続けます。
(2016.11 千葉市)

ヒメジョオン-花

蕾の時、花序全体がハルジョオンほどには下を向きませんが、蕾1つ1つは
下を向くようです。上部の葉は披針形。茎の毛は目立たない。(2014.7 千葉市)

ヒメジョオン-花2

頭花は2cmほどとハルジオンよりり小さい。開花時、横から冠毛は見えない。
(2014.7 千葉市)

ヒメジョオン-花3

(2014.7 千葉市)


ヒメジョオン-葉

茎葉は柄がなく披針形で粗い鋸歯が数対あります。
(2011.7 長野県茅野市)

ヒメジョオン-葉2

左:表 右:裏 どちらにも毛が散生。
(2014.7 千葉市)

ヒメジョオン-葉2

花がまだ咲いていない株には根生葉が残っていました。花期には枯れる。
(2009.9 千葉市)

ヒメジョオン-早春

根生葉は秋に出て越冬します。ハルジオンより葉は薄い印象で、
柄があり、毛は目立たない。(2014.3 千葉市)

ヒメジョオン-茎

茎に目立った開出毛は少なく、この個体は屈毛だけが見られました。
(2014.7 千葉市)

ヒメジョオン-茎2

茎の断面。中実しています。ハルジオンは中空。
(2017.5 千葉市)

ボウズヒメジョオン

舌状花のほとんどないものはボウズヒメジョオン (f. discoideus) と呼ばれます。
写真はやや微妙なのかもしれない。(2013.6 山梨県 旧・御坂町)

ヒメジョオン

A : 本種 B : ヘラバヒメジョオン 本種のほうがやや大きい。
(2023.6 千葉県佐倉市)