トオノアザミ

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キク科 Compositae
キク科 Asteraceae
北上山地中・北部のアザミ。
丈は1-2m。茎の上部で側枝を鋭角的に分けますが、側枝は短いものが多い。葉は狭卵形~楕円状倒被針形で革質、浅裂するか鋸歯縁、基部は茎をやや抱くか、柄状になって抱かない。
頭花は多数付き、上向き。花柄はごく短く、穂状に近い姿で付きます。総苞は筒形~狭筒形で総苞片は11-12列、片の縁は膜質、フリル状で、先端は短く反曲します。中片と内片に線状被針形の腺体がありますが、ふつう、痕跡的で粘らない。

 

2017.10.1 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 花2
  • 花3
  • 葉2
  • 感想

トオノアザミ-全体

沢沿いの林縁で見られたもの。すぐ近くにキタカミアザミがありました。
(2016.8 岩手県久慈市)

トオノアザミ-全体2

山の斜面で見られたもの。直立せず、斜面からややしな垂れるような姿で見られました。
(2016.8 岩手県岩泉町)

トオノアザミ-花

花柄はごく短く、頭花はやや密集して半ば穂状に付いていました。
(2016.8 岩手県久慈市)

トオノアザミ-花2

総苞は狭筒形で片は11-12列、先端は短く開出・反曲します。外片ほど短いようです。
(2016.8 岩手県岩泉町)

トオノアザミ-花3

総苞片の縁が膜質でフリル状になり、中片と内片に線状被針形の腺体が見られました。
多くは粘らないようです。クモ毛はあまり多くない。(2016.8 岩手県久慈市)

トオノアザミ-葉

葉は長楕円形。浅裂していたもの。
(2016.8 岩手県岩泉町)

トオノアザミ-葉2

下部までほとんど裂けていなかったもの。
(2016.8 岩手県久慈市)

トオノアザミ-茎

葉の基部は茎をやや抱きます。
(2016.8 岩手県岩泉町)

 

本種は従来、不明種3 として掲載しておりましたが、 東京都在住のS氏よりご指摘を頂き、トオノアザミと判明いたしました。


なお、2016.8の台風災害により、「久慈市」で記載した自生地は失われました。「岩泉町」の自生地の状況はわかりません。写真はこの災害の10日前に撮影したものです。