ホソバトリカブト

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キンポウゲ科 Ranunculaceae
花柄の毛が開出毛のトリカブト。
丈は40-100cm、中部の葉は幅5-13cmで基部まで3深裂し、側裂片はさらに2中~深裂、更に欠刻状に裂けて最終裂片は線状披針形~長楕円状披針形で先が尖ります。葉の両面及び茎には曲がった毛が見られます。
花は散房状に付き、やや小型で長さ3-4cm、雄しべは有毛、雌しべは有毛または無毛、萼の外側と花柄には開出した毛が見られます。

 

2016.2.21 更新
  • 全体
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  • 花2
  • 花3
  • 花柄

ホソバトリカブト-全体

八ヶ岳には本種とキタザワブシが近接している場所が多く、キタザワブシも葉の最終裂片
が細いものが多く、紛らわしい。(2010.8 八ヶ岳)

ホソバトリカブト-全体2

(2009.8 八ヶ岳)


ホソバトリカブト-全体3

北岳も大樺沢上部は本種。但し下部はキタザワブシ、稜線はキタダケトリカブト
(2013.9 )

ホソバトリカブト-花

雄しべも有毛。
(2009.8 八ヶ岳)

ホソバトリカブト-花茎

全体に開出した毛が多い。萼に毛が多く、白っぽく見えるものもある。
(2010.8 八ヶ岳)

ホソバトリカブト-花3

萼の外側には腺毛が見られます。印象ですが、
北岳のものは八ヶ岳に比べて少ないように感じます。(2013.9 山梨県北岳)

ホソバトリカブト-花柄

花柄の毛は開出毛。
(2013.9 山梨県北岳)

ホソバトリカブト-葉

葉は3深裂しさらに2-3裂・・・ということですが、写真のように
細葉の紅葉のように見える葉も少なくありません。(2009.8 八ヶ岳)

ホソバトリカブト-実

完全に枯れても、柄の毛は確認できました。果実外側の毛も残っている。
(2012.11 山梨県茅ヶ岳)