マグワ Morus alba

2023.4.14 更新

マグワ

分類
クワ科 クワ属
植生環境
開花時期
4-6月 草地 荒れ地
地域
外来種
特記
 -
特徴
養蚕業などで栽培されていたものの逸出。雌雄別株。
落葉高木で丈は6-15m、葉は8-15cmの卵形~広卵形で、裂けないものから3裂するものまであり、先は尖り基部は浅い心形、粗い鋸歯があります。
花は新枝の早きに付き、雄花花序は2-2.5cm、雌花花序は5-10mmで花柱の柄部は短く、先は深く2裂する。集合果は1.5-2cmの楕円形で黒紫色に熟します。はじめは先端に花柱が少し残りますが、熟す頃までにはほぼ見られなくなる。
付記
マグワ-ヤマグワ間には栽培種が多く、ほぼ連続的な変化が見られる。観察で雑種を排除することは難しいと感じる。本掲載も雑種が含まれる可能性がある。
備考
エングラー : クワ科
類似種
ヤマグワ : 花柱の柄部は長く、先は浅く2裂。果実に花柱が残る。
撮影地
2019.5 栃木県渡良瀬遊水地

マグワ

果実は集合果、新枝の葉腋に付く。 (2019.5 茨城県常総市)


マグワ

赤くなる頃までは花柱は確認できますが、黒く熟す頃にはほとんど見られなくなる。 (2011.6 栃木県渡良瀬遊水地)


マグワ

葉は卵形~広卵形、時に3裂し、先は短く尖り、基部は切形~浅い心形。 (2011.6 栃木県渡良瀬遊水地)


クワ属の雑種

本種の雌株と思われるもの。花柱が基部付近から2裂し、柄部はないか僅か。2分岐した先の部分は果期には残らないので、果実の残存花柱がほとんど見られなくなる。 (2023.4 千葉市)