シマミソハギ Ammannia baccifera

2023.9.25 更新

シマミソハギ

分類
ミソハギ科 ヒメミソハギ属
植生環境
開花時期
8-10月 田んぼ 湿地
地域
外来種 (アジア・アフリカ・豪州の熱帯地域原産)
特記
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特徴
ヒメミソハギによく似た希な外来種。
丈は10-30cm、全草無毛、茎には4稜がある。葉は十字対生し、狭倒卵形~狭長楕円形、先は鈍頭~鋭頭、基部はくさび形で耳状にならず、茎は抱かない。
花は葉腋に複数が塊状に付き、ヒメミソハギより少し小さく、花弁はなく、萼はふつう4裂。果実も小さい。
付記 ここ10数年の観察では、山口、茨城、千葉のそれぞれ数か所に限られるようだが、撮影地は新産地であり、単に気づかれていないだけなのかもしれない。
備考
エングラー :  ミソハギ科
類似種
ヒメミソハギ : 葉の基部が少し耳状に張り出す。花に小さな花弁がある。
撮影地
千葉県印西市

シマミソハギ

ヒメミソハギより小さく、多くは10-20cm程度、葉も1-3cmほど、花も小さい。が、雰囲気はヒメミソハギと変わらず、長さ1-3cmの葉の基部形状の違いで見分けるのだが・・・。ヒメミソハギに性質もよく似て、在来の田んぼ雑草と共棲し運命を共にしている。

シマミソハギ

花は葉腋に複数が密に付き、ヒメミソハギよりさらに小さく径1-1.5mmくらい。

シマミソハギ

花は径1-1.5mmくらい、花弁はなく、萼筒は逆円錐形、先はふつう4裂、時に5裂することもあるようで、裂片は三角形、雄しべ4(-5)、花柱はごく短い。花柄は1-3mm。


シマミソハギ

果実は球形、花期に開いた萼裂片にすっぽりはまるくらいの大きさでした。先端に短い花柱が残っていた。小ウィンドウは裂開した状態と思われる。


シマミソハギ

葉は十字対生し、狭倒卵形~狭長楕円形、縁は僅かに裏面に巻き、基部は次第に細くなって耳状にはならず、やや茎に流れて茎の稜に続く。時に茎の稜には低い翼が見られた。葉裏はやや白っぽい。