タカネナデシコ

top
ナデシコ科 Caryophyllaceae
丈は10-40cm、葉は2-6cmの線状披針形で、先は尖り、やや粉白を帯びた緑色。無花茎は高さ3-10cm。
花は茎頂に1-3個付き、花径4-5cm、花弁間の隙間が広く舷部の2/3までは細かく裂けます。苞は2対あり、狭楕円形で先は芒状にやや長く尖ります。
白花のものはシロバナタカネナデシコと呼びます。
良く似た基準変種のエゾカワラナデシコは、花の爪部が幅が少し広く、先端は本種ほどには深く裂けず、苞は2対で同じですが、先が急に短くツンと尖ります。カワラナデシコは苞が3-4対。

 

2021.12.25 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 全体3
  • 花2
  • 参考

タカネナデシコ-全体

葉は2-5mmの線形。
(2009.8 福島県磐梯山)

タカネナデシコ-花

(2009.8 岩手県早池峰山)


タカネナデシコ-全体3

青森の海岸なら当然エゾカワラナデシコ・・・と思いましたが、裏切られました。
(2014.7 青森県深浦町)

タカネナデシコ-花2

舷部は細く、花弁自体も幅がやや狭い。エゾカワラナデシコより裂け方が深く、
舷部の2/3まで裂ける。(2009.8 岩手県早池峰山)

タカネナデシコ-花2

苞は狭楕円形で先が鋭く尖り、2対。
(2009.8 福島県磐梯山)

タカネナデシコ-参考

極端なものは、外側の苞は葉と全く同じ形状になり、細かな鋸歯もはっきり見られます。
エゾカワラナデシコでは、あまり見られないように感じます。(2009.8 早池峰山)