ツリバナ Euonymus oxyphyllus var. oxyphyllus
(型) エゾツリバナ

2024.1.29 更新

ツリバナ

分類
ニシキギ科 ニシキギ属
植生環境
山地
開花時期
5-6月 林内
地域
全国
特記
 -
特徴
丈は1-4mの低木。本年枝は緑色で稜はなく丸い。葉は幅2-5cmの卵形または長楕円形で縁には細かな鋸歯がある。側脈は5-6対。
花は葉腋から下がる柄に集散花序に~30個ほど付き、径7-8mm、5数性、緑白色~淡紫色、花盤は5角形、雄しべ、雌しべは半ば花盤に埋もれる。果実は径9-12mmの球形で、稜や翼はない。
全体に大きく、葉が大きく幅が広いものはエゾツリバナと呼ばれますが、近年は分けない。
備考
エングラー : ニシキギ科
類似種
オオツリバナ : 花は花序に~60個付く。果実に4-5本の翼がある。葉の側脈は6-8対。
ヒロハツリバナ : 花は4数性、果実には発達した4翼があり、翼は長三角形。葉の側脈は5-8対。
撮影地
2019.6 長野県茅野市  他

ツリバナ

花枝は長く垂れ下がります。花序に花は~30個ほど付く。 (2018.5 山梨県三つ峠山)


ツリバナ

花は直径8mm、淡黄緑色でしばしば褐色を帯びる。花弁は5枚、雄しべ5個。 (2018.5 山梨県三つ峠山)


ツリバナ

葉は卵形~長楕円形、縁には細かな鋸歯が見られます。 (2019.6 長野県軽井沢町)


ツリバナ

裂開前の果実に稜はなく、熟すと5裂し裂片の先に1つずつ分果をぶら下げる。 (2017.10 長野県軽井沢町)


(型) エゾツリバナ (var. magnus = synonym)

エゾツリバナ

北日本の主に日本海側で見られ、葉が大きく幅の広いものをエゾツリバナと呼ぶが、連続的で区別できないとされる。 (2021.6 群馬県みなかみ町)