オオハクサンサイコ

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セリ科 Apiaceae
セリ科 Umbelliferae
名からはハクサンサイコに近い様に感じますが、分類上はオオホタルサイコの変種でホタルサイコの近縁。
茎葉が長い、平行脈がある、小総苞片が小花序より短いか同長、等、ホタルサイコと外観はほぼ一緒ですが、匐枝を出しません。

 

2016.2.8 更新
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  • ホタルサイコとの差異について

オオハクサンサイコ-全体

ホタルサイコと思っていた所、ある方から、大樺沢のものは別種と指摘されました。
(2013.9 山梨県北岳)

オオハクサンサイコ-全体2

(2013.9 山梨県北岳)


オオハクサンサイコ-花

(2010.8 山梨県北岳)


オオハクサンサイコ-花2

きちんと撮影出来ていませんが、確かに小総包片の幅がホタルサイコより広く見えます。
但し、ハクサンサイコよりは狭く小さい。(2010.8 山梨県北岳)

オオハクサンサイコ-総苞

小総苞片に脈が複数確認できますが、ハクサンサイコにも3-5本あり、
区別点にはならない。小総苞片が小花序より小さいものが多い(2011.8 山梨県北岳)

オオハクサンサイコ-総苞2

(2013.9 山梨県北岳)


オオハクサンサイコ-総苞2

総苞片はこのように大きくなるものもあります。
(2011.8 山梨県北岳)

オオハクサンサイコ-葉

葉は卵形~長い楕円形、基部は耳状に張り出して茎を抱きます。
(2010.8 北岳)

山渓ハンドブック(旧版)によれば、オオハクサンサイコは小総苞片に3-7本の平行脈があることが特徴とされています。
が、ホタルサイコにも、3-5本の平行脈が確認でき、これで区別することは困難ではないかと思われます。

従って、匐枝を出さないことが唯一の特徴となりますが、「出さない」確認は難しく、かつ保護地域なので実施していません。

 

よって、北岳・大樺沢二股付近より上にあるものを本種とさせて頂きました。