ヨウシュハッカ

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シソ科 Lamiaceae
シソ科 Rabiatae
ハッカの原種とされる種の1つ。 一般にはクールミントの名で知られます。
丈はハッカよりやや小型で、葉は卵形~長楕円形、先は鈍頭~円頭、両面に毛があり、短柄があります。葉裏には腺点がある。
花は葉腋に多数付き、白~淡ピンク、雄しべは短く花冠から飛び出さない。萼歯は三角状でハッカより短く、先鋭頭にならない。

 ハッカは本種とナガバハッカが古い時代に自然交雑した種とされています。

 

2020.8.5 更新
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ヨウシュハッカ-全体

稲刈り後の田んぼの縁にあり、ハッカにしては葉の鋸歯に違和感を感じたので撮影した。
それ以外は一見ハッカにとてもよく似ている。 (2019.10 千葉市)

ヨウシュハッカ-全体2

過去に撮影したものからも見つかった。
(2006.9 千葉市)

ヨウシュハッカ-全体3

(2019.10 千葉市)


ヨウシュハッカ-花

(2020.8 千葉市)


ヨウシュハッカ-花2

ハッカに比して雄しべが短く、花冠から飛び出さない。
(2019.10 千葉市)

ヨウシュハッカ-花3

(2020.8 千葉市)


ヨウシュハッカ-花4

ハッカに比して萼歯が短く、先鋭頭にはならない。
横から見ると雄しべは全く見えない。(2019.10 千葉市)

ヨウシュハッカ-葉

鋸歯は低く、ハッカのような鋭さは感じられず、多くは上半だけに見られました。
(2019.10 千葉市)

ヨウシュハッカ-葉2

(2019.10 千葉市)


ヨウシュハッカ-葉3

葉裏。ハッカ同様、腺点があります。
(2019.10 千葉市)

ヨウシュハッカ-茎

茎には毛が多く、葉柄~葉の中央脈にかけても目立ちました。
(2019.10 千葉市)

ハッカとよく似ていて区別しにくいですが、以下の点で区別出来ます。

  ヨウシュハッカ ハッカ
萼裂片 三角状で尖鋭頭にならない 尖鋭頭
雄しべ 花冠から飛び出さない 花冠から長く飛び出す
葉柄 花(仮輪)より短い 花(仮輪)と同長か長い


とはいえ、栽培逸失も多数あると思われ、それらを含めれば例外もあるかと思います。ただ、栽培種は多数あり、それらを見抜くのは困難ですので、上記でおおよそ区別して良いと思っています。