コウホネ Nuphar japonica
(変種) ナガバコウホネ


コウホネ

分類
スイレン科 コウホネ属
植生環境
里 山地
開花時期
6-9月
地域
全国
特記
 -
特徴
沈水葉は10-50cmの長卵形で縁は波立ち膜質で薄い。気中葉と浮葉は20-50cmの長卵形~長楕円形で基部は矢尻形に凹み、長柄があり、厚みがあって光沢があります。
花は水上に花茎を伸ばして径4-5cm、花心の柱頭部は黄色い。花弁に見える萼は5-6個で花が終わると緑色になり、果実を包んで水中に没します。
沈水葉が長く、浮葉を出さないものがあり、ナガバコウホネと呼ぶ。
備考
エングラー : スイレン科
類似種
 
撮影地
2020.5 千葉市 <自生>

コウホネ

湖沼の岸辺近い水深の浅いところなどで見られます。Topの写真は田んぼ脇の水路で見られたもの。 (2013.6 青森県つがる市)


コウホネ

花弁に見えるものは萼で、花弁はその内側にある小さな舌状のもの。 (2016.7 千葉市) <植栽起源>


コウホネ

気中葉は長卵形で20-30cmほど。 (2007.5 千葉市) <植栽起源>


コウホネ

沈水葉は長楕円形。 (2017.5 千葉市) <自生>


(変種) ナガバコウホネ (var. stenophylla)

ナガバコウホネ

葉は長さが幅の3倍或いはそれ以上あり、浮葉を出さないもの。花は水中でも咲く。近年は区別しないという見解が有力だが、自宅からさほど離れていない場所が基準標本地(若葉区逆月橋付近)という思い入れがあり、掲載した。千葉・神奈川以北に点在する。なお基準標本地は河川改修により絶滅した。 (2011.8 千葉県香取市)