ナガハシスミレ Viola rostrata var. japonica
(品種) ミヤマナガハシスミレ


ナガハシスミレ

分類
スミレ科 スミレ属
植生環境
山地
開花時期
4-5月 ミヤマナガハシスミレは6月 落葉樹林下
地域
北海道~鳥取の日本海側 四国
特記
 -
特徴
距が著しく長いのが特徴。
丈は10-20cm、有茎、葉は心形で先端が尖り、厚みがあって光沢が見られます。越冬して黒ずんだ根生葉が花期も残ります。托葉は櫛形。
花は1.5cmで淡紫~淡青、5枚の花弁がやや扁平に展開します。側弁の毛はなく、距は長く10-30mm、紫色を帯びます。
蛇紋岩帯に生えるものはミヤマナガハシスミレと呼び区別します。
備考
エングラー : スミレ科
類似種
アワガタケスミレ : 葉に厚みがあり、基部が切形。
タチツボスミレ : 距は6-8mm。
撮影地
2017.5 新潟県阿賀町  他

ナガハシスミレ

主として日本海側で見られるスミレ。やたら距が目立ちます。 (2011.6 宮城県不忘山)


ナガハシスミレ

舌弁の編み目模様などはオオタチツボスミレに似ているように感じました。 (2015.4 新潟県妙高市)


ナガハシスミレ

距は細くて長く、1-3cmもある。 (2015.4 新潟県妙高市)


ナガハシスミレ

托葉はいたってふつうのタチツボスミレ。 (2015.4 山形県小国町)


(品種) ミヤマナガハシスミレ f. alpina

ミヤマナガハシスミレ

蛇紋岩帯で見られる小型で葉がやや赤みを帯びるものはミヤマナガハシスミレ(f. alpina)と呼ばれます。左下に見えているのが蛇紋岩。 (2009.6 北ア・八方)