ニョイスミレ (ツボスミレ) Viola verecunda var. verecunda
(品種) ムラサキコマノツメ

2023.4.6 更新

ニョイスミレ

分類
スミレ科 スミレ属
植生環境
里 山地
開花時期
4-6月 湿り気のあるところ
地域
全国
特記
 -
特徴
田んぼや湿生地、沢沿いなど、どこでもよく見られ、時々芝生の中などにも出てくる地味なすみれです。
丈は5-25cmで茎を斜め横に伸ばします。葉は腎円形~心形で先が鈍く尖り、葉裏が赤味を帯びるものもあります。托葉は全縁。
花は1cmくらいで、側弁には毛が見られ、舌弁に多くの赤い筋が見られます。
高山型にミヤマツボスミレがあります。葉がブーメラン形になるものはアギスミレと呼ばれます。希に花弁が紫色を帯びるものがあり、ムラサキコマノツメと呼ばれます。
備考
エングラー : スミレ科
類似種
ミヤマツボスミレ : 花が青紫色を帯び、葉に細かい毛がある。茎の途中から発根する。
アギスミレ : 葉がブーメラン形になる。
撮影地
2022.4 千葉県佐倉市  他

ニョイスミレ

田んぼ回りなどで多く見られますが、少し湿ったところならば芝生の中などでも見られます。 (2017.4 千葉市)


ニョイスミレ

側弁基部に毛が密集しています。花柱先端は左右に張り出す。 (2008.4 茨城県石岡市)


ニョイスミレ

距は短い。他のスミレより萼片は花に比して小さいように感じました。 (2017.4 千葉市)


ニョイスミレ

葉は腎円形~心形で鈍頭~鋭頭。とはいえ、先が丸いものも多い。 (2008.4 千葉県山武市)


(品種) ムラサキコマノツメ f. violascens

ムラサキコマノツメ

花弁が紫色に染まるものはムラサキコマノツメと呼ばれます。 写真は赤味が強く、綺麗でした。ややイレギュラーなものだと思いますが、範疇に含めて良いと思われました。 (2009.4 千葉県いすみ市)