ウスバスミレ Viola blandiformis


ウスバスミレ

分類
スミレ科 スミレ属
植生環境
亜高山
開花時期
6-7月 針葉樹林内
地域
中部以北
特記
 -
特徴
亜高山帯の針葉樹林内に咲くすみれ。
丈は5-8cm、葉は鋸歯が重なるようになるところが大きな特徴で、円心形、質は薄くて柔軟、無毛。花は1-1.5cmと小さく、側弁に毛はなく、唇弁に紫条が入ってやや大きい。距も短い。花柱は膨らまない。
パッと見はニョイスミレにも見えてしまいますが、側弁に毛がないので、幾分すっきりしています。花柱先端があまり膨らまないこともチシマウスバスレとの違い。
備考
エングラー : スミレ科
類似種
チシマウスバスミレ : 葉は有毛で鋸歯は重ならない。花柱先端はやや膨らむ。湿生地にある。
撮影地
2012.6 岩手県早池峰山  他

ウスバスミレ

亜高山帯の針葉樹林下で見られるスミレ。葉の鋸歯が重なるのがポイント。 (2014.6 秋田県森吉山)


ウスバスミレ

側弁に毛がなく、ニョイスミレよりすっきりした感じ。花柱先端は膨らみません。 (2014.6 秋田県森吉山)


ウスバスミレ

萼に小さな付属体がありますが、上弁が大きく反り返りでいつも隠れてしまう。 (2014.6 秋田県森吉山)


ウスバスミレ

鋸歯の両端が重なるような感じで、やや盛り上がって見えます。 イメージとしては、餃子の皮のヒダのような感じ。 (2012.6 岩手県早池峰山)