ヤチコタヌキモ Utricularia ochroleuca


ヤチコタヌキモ

分類
タヌキモ科 タヌキモ属
植生環境
山地
開花時期
7-9月 浅水域 湿地
地域
中部以北 奈良
特記
絶滅危惧2類
特徴
根のない浮遊水生の食虫植物。
茎は約20cmまで。葉は浮遊するか、泥上を匍い、まばらに二叉状に枝を分け、全体の姿が扇形、最終裂片は線形で扁平、微細な鋸歯が見られ、先端は鋭頭。捕虫嚢は葉にごく少数付き、多くは地中茎に付きます。
花は8-20cmの花茎に2-5個付き、花は1.5cm。果実はできない。
備考
エングラー : タヌキモ科
類似種
コタヌキモ : 水中茎の葉に捕虫嚢はつかず、葉の最終裂片に鋸歯があり、先はやや鈍頭。
ヒメタヌキモ : 水中葉に捕虫嚢を付け、葉に最終裂片に鋸歯はなく、花は黄緑色。
撮影地
2011.7 福島県尾瀬  他

ヤチコタヌキモ

下唇中央のふくれた部分には、イヌタヌキモのような赤い斑がありません。 (2011.7 福島県尾瀬)


ヤチコタヌキモ

浅水域で見られた姿。 (2015.7 青森県八甲田山)


ヤチコタヌキモ

水が少なくなった池塘で見られた姿。中央は水中茎と葉、葉には捕虫嚢が1つ見られます(1)。その葉腋から伸び始めている地中茎には小さな捕虫嚢が付いています(2)。右や下は別の地中茎(3)。 (2013.8 青森県八甲田山)