ウスユキハナヒリノキ <暫定>

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ツツジ科 Ericaceae
ハナヒリノキウラジロハナヒリノキの中間型。
詳細なスペックは不明ですが、両者の大きな相違点は、葉裏の色と花序の毛の有無であり、本種は葉裏が白いと言われることから、花序の毛があるものと推察される。
この両方の特徴のある本属の種は他にないことから、上記特徴を持った掲載のものを本種としました。

 

2021.6.22 更新
  • 全体<津南>
  • 花2
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  • 葉2
  • 本属の整理

ウスユキハナヒリノキ-果期
豪雪地域でよく知られるこのエリアのものは、葉裏は白いものの、
花序に毛があり、葉裏脈上や縁にも毛が見られました。
同様のものは、旧・松之山町でも見られた。(2019.6 新潟県津南町)

ウスユキハナヒリノキ-花

(2019.6 新潟県津南町)


ウスユキハナヒリノキ-花

花序に毛が見られました。
(2019.6 新潟県津南町)

ウスユキハナヒリノキ-葉

(2019.6 新潟県津南町)


ウスユキハナヒリノキ-葉2

葉裏は白く、ウラジロハナヒリノキのような感じですが、脈上に毛があり、縁毛もある。
(2019.6 新潟県津南町)

ウスユキハナヒリノキ-全体

ここのものも同様でした。
(2021.6 群馬県 旧・水上町)

ウスユキハナヒリノキ-花

花序の軸は有毛。
(2021.6 群馬県 旧・水上町)

ウスユキハナヒリノキ-葉

葉裏は明らかに白い。
(2021.6 群馬県 旧・水上町)

ウスユキハナヒリノキ-果期

果実を目的に偶然撮影したものが、ハナヒリノキウラジロハナヒリノキ
両方の特徴を持っていて、雑種かと思った。(2018.10 新潟県小谷村)

ウスユキハナヒリノキ-実

果期でも果序に毛がはっきりと確認できた。ここの毛はウラジロハナヒリノキにはない。
ハナヒリノキ、ヒメハナヒリノキ、ハコネハナヒリノキの特徴。(2018.10 新潟県小谷村)

ウスユキハナヒリノキ-葉

葉は披針形~狭卵形で、どちらかというとハナヒリノキに似ていました。
ただ、ウラジロハナヒリノキでも希に細いものはある。(2018.10 新潟県小谷村)

ウスユキハナヒリノキ-葉2
葉裏は明らかに白い。ハナヒリノキも葉裏は多少淡色ですが、ここまで白くない。
ウラジロハナヒリノキエゾウラジロハナヒリノキの特徴。
縁毛も見られるが、これはハナヒリノキの特徴。(2018.10 新潟県小谷村)

広義 ハナヒリノキ の比較整理

標準種名 葉裏 花序
ハナヒリノキ
ヒメハナヒリノキ
ハコネハナヒリノキ
やや淡色 有毛
ウラジロハナヒリノキ
エゾウラジロハナヒリノキ
白っぽい 無毛
ウスユキハナヒリノキ 白っぽい 有毛 (推定)



なお、本属にイワナンテンを含める説がありますが、花序が葉腋に付く、花柄がやや長く下垂する等明らかに異なり (ハナヒリノキの仲間は花序は新枝の先に付く、花柄は3-4mm) 、さらに撮影地には自生せず誤認の可能性もないので、ここでは省きました。

※ 本掲載のものは、ハナヒリノキウラジロハナヒリノキの中間形態を示すもので、且つ他に該当する種がないことから本種と推定したもので、文献等で確認したものではないことをご承知置きください。