キバナハナネコノメ Chrysosplenium album var. flavum


キバナハナネコノメ

分類
ユキノシタ科 ネコノメソウ属
植生環境
山地
開花時期
3-5月 沢沿いの流れの傍
地域
静岡 愛知
特記
準絶滅危惧
特徴
シロバナネコノメの変種で萼片が黄色いもの。
丈は10-15cm、一見コガネネコノメソウにも似るが、花はハナネコノメを黄色にしたような感じで、萼裂片は平開、先は丸く、雄しべは8で萼裂片より長く、葯は黄橙色。
他はほぼシロバナネコノメと同じで、茎葉は対生で1-2対、扇形~腎円形で基部はくさび形、丸い鋸歯がある。根生葉は花期にも残る。茎は赤い。
備考
エングラー : ユキノシタ科
類似種
ハナネコノメ : 花色は白、葯は鮮赤。
シロバナネコノメソウ : ハナネコノメに似るが、茎等に長い毛が多く、花糸は萼片と同長か短い。近畿以西で見られる。
撮影地
2019.5 静岡市

キバナハナネコノメ

ハナネコノメの萼が黄色いもの。葉の表などに長い毛が見られた。 (2019.5 静岡市)


キバナハナネコノメ

萼裂片は平開~斜開、雄しべは8個で萼片より長く、裂開前の葯は黄橙色。 (2019.5 静岡市)


(白花?)

キバナハナネコノメ

群落の中で見られたごくごく淡い黄色のもの。完全な白花も見られたが、いずれも葯は黄橙色である点でハナネコノメとは異なる。花糸が萼片より長い点でシロバナハナネコノメとも異なる。その他、無花茎の葉等に長毛が見られるなど、キバナハナネコノメと差異はなく、花色の変化と思われた。 (2019.5 静岡市)