コウメバチソウ

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ニシキギ科 Celastraceae
ユキノシタ科 Saxfragaceae
高層湿地などでよく見られるウメバチソウ。
丈は5-15cmほど、葉はウメバチソウと変わりなく、根生葉は卵形~広卵形で基部は心形、長柄があり、茎葉は円心形、無柄で茎を抱きます。
花は茎頂に1つ付き、径1cm、5つある仮雄しべはそれぞれ7-11裂し、先端に黄色い腺体が付きます。
良く似たウメバチソウは花が大きく、仮雄しべの先端が12-22裂。

 

2018.1.10 更新
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コウメバチソウ-全体

亜高山や高山帯でみるものは本種です。
(2006.8 北ア・白馬岳)

コウメバチソウ-全体2

(2013.9 南ア・北岳)


コウメバチソウ-全体3

(2014.9 北ア・八方)


コウメバチソウ-花

ウメバチソウの仲間の見分けは仮雄しべの数。本種は7-11裂。雄しべは1本ずつ展開。
(2009.8 岩手県早池峰山)

コウメバチソウ-花2

典型より花弁が細いもの。
(2006.8 北ア・立山)

コウメバチソウ-花3

開花まもないもの。仮雄しべは花弁と同じ位置に付き、雄しべは花弁間に付く。
仮雄しべの腺はウメバチソウ同様、中央のものが白っぽい。(2014.9 北ア・八方尾根)

コウメバチソウ-花4

花弁の縁が少しフリル状のもの。蛇紋岩の影響?
(2014.9 北ア・八方尾根)

コウメバチソウ-実

花糸、くしゃくしゃの仮雄しべ、柱頭も残っています。よく見ると果実には十文字の筋があり、
柱頭も4裂していますから、子房は4室のようです。(2014.9 新潟県妙高山)

コウメバチソウ-葉

茎葉は茎を抱きます。
(2010.8 長野県霧ヶ峰)

コウメバチソウ-葉2

根生葉。円心形で長い柄があります。花期は枯れてしまって見られないこともあります。
(2013.9 南ア・北岳)