(雑) ホトトギス X タイワンホトトギス

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 ユリ科 Liliaceae
上部の葉腋から柄が伸びて複数の花を付けます。茎には上向きの毛があり、葉は長楕円形~披針形で、タイワンホトトギス(=倒披針形)より幅広い。
花付きは良く、葉腋から伸びた枝に散房状に複数付きます。花被片は斜開
「ホトトギス」として販売されているものの多くはこれだそうで、繁殖力が強く、住宅地の近くなどで逸出しているのを見ます。

 

2017.3.6 千葉市
  • 全体
  • 全体2
  • 花2
  • 葉2
  • 芽出し
  • 比較

ホトトギス X タイワンホトトギス-全体

ホトトギスに比べて花付きが良く、葉腋から伸びる柄の咲先に複数の花を付けます。
(2012.10 千葉市)

ホトトギス X タイワンホトトギス-全体2

花数が多い分、種子も多く散布するので、まとまって見られることが多い。
(2012.10 千葉市)

ホトトギス X タイワンホトトギス-花

花被内側の基部に黄色い斑が見られます。母種・父種ともにこの特徴があります。
(2012.10 千葉市)

ホトトギス X タイワンホトトギス-花2

花はホトトギスと大きさも形も色もほぼ同じ。見た範囲でですが、花被片がわずかに内側に反って鋭角的に斜上しない印象でした。(2012.10 千葉市)

ホトトギス X タイワンホトトギス-葉

葉はホトトギスに似て広楕円形、毛が多く、基部は茎を抱きます。
(2012.10 千葉市) <植栽>

ホトトギス X タイワンホトトギス-葉2

茎には上向きの毛が見られます。タイワンホトトギスにはこの毛はないそうです。
花柄に腺毛らしきものが見られました。(2012.10 千葉市) <植栽>

ホトトギスxタイワンホトトギス-芽出し

葉に斑がありますが、成長すると目立たなくなるようです。
(2017.3 千葉市)

ホトトギス、タイワンホトトギス、交雑種の区別点を整理してみました。

 

 
花の付き方
花被の
黄斑
花柱の
紫斑
茎の毛

葉の形

ホトトギス
葉腋に1-3個
あり
やや長めの
斜上毛
長楕円形
~披針形
(交雑種)
複数が
散房状に
タイワンホトトギス
なし
倒披針形

 

花の付き方と茎の毛の2点で見分けるのが最善のようです。