ツクバネソウ

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シュロソウ科 Melanthiaceae
ユリ科 Liliaceae
ユリ科では珍しい4数性の植物。
丈は15-40cm、葉は柄がなく、長楕円形~広楕円形で先が尖り、茎頂に4枚が輪生します。
花はその中央から柄を伸ばして1つ付けます。花には内花被はなく、外花被は4枚、緑色で披針形、長さ10-20mm、平開し、やがて反曲します。雄しべは8、花柱は4裂。
花が終わっても外花被や花糸は残り、花糸は膨らんで基部が合着して赤いヒトデ形になり、その上に黒く熟した果実が載るひょうきんな姿になります。
葉が6-8枚で糸状の内花被のあるものは、クルマバツクバネソウと呼ばれます。

 

2016.6.2 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 花2
  • 葉2
  • 変化

ツクバネソウ-全体

先端から短い花茎を伸ばし1輪だけ花を付けます。
(2013.5 青森市)

ツクバネソウ-全体2

葉は4枚が輪生し楕円形~長楕円形。
(2013.5 秋田県 旧・田沢湖町)

ツクバネソウ-花

外花披片は披針形で4枚、写真のような反曲します。内花披片はありません。
雄しべは8個、花柱は4裂。(2012.6 秋田県大館市)

ツクバネソウ-花2

外花被片の基部が少し膨らんでいました。
(2016.5 岩手県二戸市)

ツクバネソウ-蕾

(2014.4 茨城県北茨城市)


ツクバネソウ-実

果実は黒く熟します。赤いヒトデ形に見えるのは花糸が変化したもので、
ちょっとひょうきんな姿。(2013.9 長野県 旧・戸隠村)

ツクバネソウ-葉

葉は4枚が輪生。3脈が目立ち、表面は微毛に覆われています。
(2014.5 青森県 旧・岩崎村)

ツクバネソウ-葉2

(2016.5 新潟県 旧・高柳町)


ツクバネソウ-変化

葉が5枚あり、クルマバツクバネソウのようにも見えますが、内花被片がなく、花柱も長く伸びることから本種のようです。周囲も本種。(2012.5 神奈川県南足柄市)