オオミクリ Sparganium erectum var. macrocarpum

2022.7.5 更新

オオミクリ

分類
ガマ科 ミクリ属
植生環境
開花時期
6-8月 池 沼
地域
本州 四国
特記
準絶滅危惧
特徴
ミクリの変種ですが、そっくりで地上部は果実以外違いはほとんどありません。
丈はミクリ同様50-150cm。葉は花序より長く、線形で葉裏中央に稜があり、先は鈍頭。
花序は分枝し、それぞれの枝の途中に白い玉のような雌花頭花を1-3個程度、上部に雄花を多数付けます。柱頭は長い。果実は幅が広く5-8mm、上部がドーム状になる。
備考
エングラー : ミクリ科
類似種
ミクリ : 果実は紡錘型で、幅より長さのほうが長い。
撮影地
2017.7 千葉市

オオミクリ

花序は分枝しそれぞれの下部に雌花頭花(左)、上部に雄花頭花(右)が付く。 (2017.6 千葉市)

オオミクリ

柱頭(黄色い矢印部分)は他のミクリの仲間より長く、3-6mm。 (2017.7 千葉市)

オオミクリ

雄性頭花。無柄で付く。雌性頭花より小さい。 (2017.6 千葉市)


オオミクリ

果球が径2cm以上になり、果実が幅広で紡錘型にならず、上部が低いドーム状になるのがミクリとの違い。 (2017.7 千葉市)


オオミクリ

葉裏中央の稜は発達し、断面は裾がある三角状になる。上側が葉裏。 (2022.6 千葉市)