キブシ Stachyurus praecox


キブシ

分類
キブシ科 キブシ属
植生環境
里 山地
開花時期
3-4月  
地域
全国
特記
 -
特徴
雌雄別株で両性株もあります。
丈は2-4m、葉は6-12cmの長楕円形~卵形で互生。
春先、葉が出る前に3-10cmほどの総状花序を垂れ下げます。雌花序は雄花序より短い。花弁は4枚、淡い黄色で外側2枚の花弁が小さい。雄花、両性花の雄しべは8。果実は7-12mmの楕円状球形で黄褐色に熟します。
葉裏に毛のあるものはケキブシと呼ばれますが分けない。
付記
本種は大変変化が大きく、S. praecox 以下の変種、品種をすべてキブシの個体変異であるという見解で記述した。
異説
花数が多くて果実が大きいハチジョウキブシを本種の変種とする見解(var. matsuzakii)がある。
ケキブシを品種として扱う見解(f. leucotrichus)もある。
備考
エングラー : キブシ科
類似種
 
撮影地
2018.3 千葉県鴨川市  他

キブシ

雄株の花序。花は葉の展開前に咲く。 (2018.3 千葉県鴨川市)


キブシ

右上:雌花  左下雄花  雄しべは8  (2018.3 / 2020.3 千葉県鴨川市)


キブシ

果実はふつう楕円状球形で径7-12mm。ただし地域によって大きさも形も変化します。写真は従来はハチジョウキブシとされたものと思いますが、近年は区別しない。 (2020.6 千葉県鴨川市)


キブシ

葉は長楕円形~卵形で先は長く尖り、縁に細かな鋸歯が見られます。葉裏に白い細毛のあるものはケキブシと呼ばれますが、近年は個体変異の範囲内とされ、区別しない。 (2018.5 茨城県筑波山)