コバノフユイチゴ Rubus pectinellus

2025.7.5 更新

コバノフユイチゴ

分類
バラ科 キイチゴ属
植生環境
山地
開花時期
5-7月 林内
地域
本州~九州
特記
 -
特徴
茎はツル性で地を匍い、細い刺がある。葉は小さく、長さ3-5cmのほぼ円形で基部は心形、縁に細かな鋸歯があり、時に不明瞭な欠刻状になる。葉面はシワの凹凸がはっきり見える。葉柄は4-7cmで茎と同様に細い刺が多数ある。
花は茎頂に単生し、径1.5-2cm、萼はクシ状に切れ込み、長い毛がある。果時には萼片は2cmほどになって反り返る。7-8月頃に熟す。
備考
エングラー :  バラ科
類似種
フユイチゴ ミヤマフユイチゴ : 花は晩夏~秋に咲き、秋~初冬に稔る。
撮影地
2008.8 新潟県妙高市

コバノフユイチゴ

落葉樹の林床などで見られる植物。フユイチゴの名があるが、初夏に咲き夏に稔るので、名はちょっとふさわしくないかも・・・。花が単生なので、群れていても一度に見られる花数が少なく寂しいが、フユイチゴのように葉に隠れてしまうことはない。 (2025.6 福島県北塩原村)

コバノフユイチゴ

花は径1.5-2cmほど、茎頂に単生する。ふつう、花弁と萼片はほぼ同長、萼片にはくし歯状の切れ込みがあり、外面に長い毛がある。 (2025.6 福島県北塩原村)

コバノフユイチゴ

萼片は果時には2cmほどと大きくなって反り返る。くし歯状の切れ込みがよく目立つ。(2008.8 新潟県妙高市)

コバノフユイチゴ

葉は長さ3-5cmのほぼ円形で基部は心形、細鋸歯があり、両面に毛がある。時に欠刻状にもなる。 (2025.6 福島県北塩原村)

コバノフユイチゴ

葉柄は4-7cm、茎や葉柄には細い刺が多数あり、開出した毛も見られた。葉裏脈上にも刺や毛が見られた。 (2025.6 福島県北塩原村)