アフリカウンラン (ネメシア デンティクラタ)

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ゴマノハグサ科 Scrophulariaceae
園芸では宿根ネメシアとも呼ばれるもの。
(観察による記述)
基部で分枝して立ち上がり丈は20-30cm、葉は披針形~卵形で短柄があり、鋸歯が見られます。
花は茎頂に密な総状に付き、長さ15mmほどの唇形花を付けます。上唇は4裂、下唇は裂けず、中央に黄色い隆起が2つあり、筒部は距に続きます。萼の裂片は三角状で筒部とほぼ同長。柄の基部に小さな苞が付く。花柄や花序軸には腺毛が密。果期には花序軸は伸びて果実がまばらに付くように見える。
本種を園芸改良した矮性の「コンフェッティ 'Confetti'」が一般に流通しています。

注 : 和種名が不適切な可能性もあり、「付記」タブをご覧ください。

 

2021.9.14 作成
  • 全体
  • 全体2
  • 花2
  • 葉2
  • 付記

アフリカウンラン

農道のアスファルトの裂け目で見られたもの。
(2021.4 千葉市)

アフリカウンラン

ウンラン属と思い込んでいたので、永らくお蔵入りしていました。翌年も同じ場所で花を付けていたことから、多年草と判明し、ようやくたどり着いた。(2020.6 千葉市)

アフリカウンラン

花は唇形花。上唇は4裂、下唇中央に黄色い隆起部分が2つ。
(2020.7 千葉市)

アフリカウンラン

花冠の筒部の下方は距になります。
(2020.7 千葉市)

アフリカウンラン

葉は披針形~卵形、鋸歯が見られます。
(2020.6 千葉市)

アフリカウンラン

(2020.6 千葉市)


アフリカウンラン

茎の断面は四角形、葉にき短い柄がある。
(2020.6 千葉市)

Y-Listによれば、「アフリカウンラン」は Nemesia floribunda となっています。が、掲載のものはそれとは明らかに異なります。
掲載のものは N. denticulata と思われ、園芸改良した矮小種の'Confetti'が先祖返りしたもののように思います。

園芸種の和種名は必ずしも正しく定義されていないこともあり、「アフリカウンラン」「宿根ネメシア」の呼び方も多分に広義的に用いられているようなので、そのまま用いました。

この他、N. caerulea もアフリカウンランと呼ばれるようです。