田んぼに普通にあるアゼナですが、この仲間5種が入り乱れてあることが多く、
一筋縄ではいきません。(2007.8 千葉市)
雄しべで本種と確認した個体。
(2014.7 千葉市)
アゼナの仲間で雄しべ4本が全て完全雄しべは本種のみ。2本ずつ両脇から
輪を描いてくっつくような姿になります。外来種は上側の2本(下唇側についているもの)が
不完全で葯は付かず、花糸の途中まで終わり、輪を描かない。(2007.8 千葉市)
萼裂片は広線形~狭長披針形。見えている雄しべは上側の2本で、
下側の2本は下唇から少し覗いている。(2014.7 千葉市)
葉はふつう全縁。ただし、ごく小さな突起や窪みも見られることがありました。
葉の基部は円形で茎を抱きます。葉脈は基部から出る5本が明瞭。
柄はありません。外来種に比して光沢が強いように感じます。(2007.8 千葉市)
中央と左はアゼナ、右は
タケトアゼナ。
タケトアゼナは花が小さく見えますが、
普遍的な差異ではない。(2014.7 千葉市)
アゼナの仲間を改めて近所の田んぼで観察してみると、アゼナ、タケトアゼナ、アメリカアゼナが入り乱れてある場所が非常に多く、そのような環境が当たり前になっていると感じました。
「葉」のタブでアゼナに鋸歯があるものについて記述しましたが、タケトアゼナに多く見られる下唇に斑のあるアゼナも多くありました。
環境から類推すると、交雑の可能性があるかもしれませんが、確認する術がなく、このページにアップしたものは、完全雄しべ4本が確認できたもので構成しました。 |