アラゲチヂミザサ Oplismenus compositus var. owatarii

2022.10.8 作成

アラゲチヂミザサ

分類
イネ科 チヂミザサ属
植生環境
開花時期
8-10月 林内
地域
奄美以南 他は外来由来
特記
 -
特徴
丈は30cm前後、稈は有毛、葉は長さ5-10cm、幅10-20mm、葉鞘に開出した長毛がある。
花序は複総状で軸は有毛、枝にも開出した長毛があり、ややまばらに小穂を付ける。小穂は長さ3mm、第1苞穎に長い芒があり、第2苞穎と第1小花の護穎に短い芒がある。
付記
本種は海外に多く自生し、外来由来で侵入したものではないかと思う。
異説
基準種・エダウチチヂミザサに含めてO. compositusとする考えがある。
備考
エングラー : イネ科
類似種
ケチヂミザサ : 丈は10-30cm、葉は3-7cm、花序は総状だが下部では短い枝を出すこともある。
ダイトンチヂミザサ : 枝に小穂が密に付く。
撮影地
千葉市

アラゲチヂミザサ

園芸廃棄されるような場所で見られたもの。周囲にチヂミザサも多数あったが、このエリアのみ丈が大きく、花序は8-10cmほどあり、中部まで枝を出していた。

アラゲチヂミザサ

花序は有毛、小穂は枝にややまばらに付き、長さ3mm、2つの苞穎と第1小花護穎に芒がある。第2小花護穎は無芒。

アラゲチヂミザサ

葉は5-10cmの長楕円形~狭長披針形、葉面に毛があり、鞘には開出した長毛が密にある。稈にも開出した長毛が多く見られた。葉舌は短く、先は毛状。


アラゲチヂミザサ

上:チヂミザサ 下:本種 小穂のサイズに差はないが、丈は40cm、葉は約8.5cm、花序は10cmほどあった。枝は小穂を除いて最長12mm程度。