スゲ属の用語を簡易にご紹介させていただきます。 本サイトでよく使っている小穂に関わる用語です。これ以外にもいろいろあるので、詳しくは図鑑等でご確認ください。
スゲ属は花期では区別しにくく、ここではタニガワスゲの果期で例示しています。
<特徴欄>の記述は・・・小穂は3-6個、頂小穂は雄性で2-4cm、側小穂は雌性で2-4cm。 |
写真では小穂は4つ。 A : 頂小穂・・・ここでは雄性の小穂(雄小穂)。 B : 側小穂・・・ここでは全部雌性の小穂(雌小穂)・・・全て雌性とは限らない。 |
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***小穂には他に 雄雌性(先側が雄性、基部側が雌性の小穂)のもの (例 : ナキリスゲは全ての雄雌性の小穂) 雌雄性(小穂の先側が雌性で基部側が雄性になる小穂)のもの (例 : マスクサは全て雌雄性の小穂) 雌雄別株のものもある。(例 : コウボウムギ) |
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C : 最下の苞・・・一番下の小穂の苞・・・小穂に比して長短がポイントになる種もある。 |
<特徴欄>の記述は・・・果胞は偏平で3-3.5cm、嘴は長く、口部は鋭く2歯。鱗片は果胞より短く、黒紫色で中肋は緑色。 |
A : 果胞・・・果実が入っている部分。形もさることながら、厚みや毛の有無も見ておく必要がある。 B : 果胞の嘴・・・果胞から先に細く突き出た部分。この部分内側には果実はない。 C : 嘴の口部・・・嘴の先端部分、写真は「鋭く2歯」という表現、他に「斜形」や「全縁」、「凹形」などいろいろな形がある。 |
D : 鱗片(雌鱗片)・・・花時に果胞を半分包んでいたもの。果胞に比して大きさや色などがポイント。なお、雄性(雄花)にもある。 E : 鱗片の中肋・・・鱗片の中央にあり、多くは針状の形のもの。鱗片とくっついている。 |
その他 : 花柱2岐(3岐)・・・花期に嘴の先から飛び出す花柱の数に相当。分岐点は見えない。 |