オトメエンゴサク

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ケシ科 Papaveraceae
中部日本海側以北でよく見られるケマンソウ。
丈は10-30cm、葉は柄があって1-3回3出複葉、小葉の形は線形~卵形と変化が多く、更に3裂するものもあります。
花は茎頂に多数付き、15-25mmで筒状、普通、青紫色ですが、赤紫、紅色と変化が多い。苞は全縁であることが多く、時に2-3裂します。
よく似たヤマエンゴサクは苞の先端が欠刻状によく裂けます。エゾエンゴサクはより大型で北海道のみに自生します。

 本種は従来、エゾエンゴサクと呼ばれていましたが、本州のものはオトメエンゴサクに分けられました。詳しくは「エゾエンゴサクについて」タブを参照ください。

 

2017.6.18 更新
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  • エゾエンゴサクについて

エゾエンゴサク-全体

春の山でよく見られます。小葉の形には変化が多く、一定していません。
花色もいろいろ。(2014.4 新潟県加茂市)

オトメエンゴサク-全体

青紫の花。
(2008.5 新潟県・旧妙高高原町)

エゾエンゴサク-全体3

赤花。ここのものは多くがこの色でした。
(2014.4 新潟県 旧・六日町)

オトメエンゴサク-全体4

紫色の花。
(2015.5 新潟県 旧・松之山町)

オトメエンゴサク-全体5

青花。
(2017.5 青森県西目屋村)

オトメエンゴサク-花

花色は紫~青といろいろあります。苞は原則として全縁であるところが
ヤマエンゴサクとの違い。(2009.5 山梨県 旧・大泉村)

オトメエンゴサク-花2

上側の花弁の後ろ側が距となり、下側に花弁は中間部分が少し下に膨らみます。
(2015.4 新潟県加茂市)

オトメエンゴサク-花3

(2015.4 新潟県加茂市)


オトメエンゴサク-花4

希に苞が2裂するものもありますが、全部が2裂するようなことは
ないのではないかと思います。(2015.4 新潟県加茂市)

オトメエンゴサク-実

(2017.6 群馬県 旧・水上町)


オトメエンゴサク-葉

茎葉は多くは2枚で1-3回3出複葉、
小葉は線形~卵形といろいろで裂け方もいろいろ。(2015.4 新潟県加茂市)

オトメエンゴサク-群生

沢沿いにびっくりするほど沢山群生していました。
(2014.4 新潟県加茂市)

シロバナオトメエンゴサク-全体

淡いクリーム色のもの。希に見つかります。
(2008.5 新潟県・旧妙高高原町)

シロバナオトメエンゴサク-花

(2008.5 新潟県・旧妙高高原町)


エゾエンゴサクは、以下のように分類が変更されています

エゾエンゴサク Corydalis ambigua
(1996年以前)
(本州産)
Corydalis fukuharae
(北海道産)
C. fumariifolia ssp. azurea
オトメエンゴサク

従いまして、従来エゾエンゴサクで掲載していましたものは、オトメエンゴサクに移動しました。

なお、エゾエンゴサクの基準亜種は、中国・ロシア沿海州に自生するヤチマタエンゴサク (ssp. fumariifolia) で、日本国内では園芸用として流通しているようです。

お詫び:以前の掲載に一部誤りがあり、訂正しました (2020.2.19)