ヤマブキソウ / ホソバヤマブキソウ / セリバヤマブキソウ

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ケシ科 Papaveraceae
薄暗い森の中で群れて咲きますので、よく目立ちます。
丈は30-40cm、葉は奇数羽状複葉、小葉は5-7枚で1.5-5cm、小葉柄があり、楕円形~広卵形、先が尖り、やや不規則な鋸歯があり、時に重鋸歯となります。
花は上部の葉腋から柄を伸ばして付け、4弁花で径4-5cm、柱頭は2裂。果実は線形。
葉が細くて規則正しい鋸歯があるものをホソバヤマブキソウ、葉が羽状に裂けるものをセリバヤマブキソウと呼びます。

 

2023.4.13 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 花2
  • 葉2
  • ホソバヤマブキソウ
  • 同・葉
  • セリバヤマブキソウ
  • 同2
  • 同・葉

ヤマブキソウ-全体

丈に比して花が大きく、ちょっとアンバランス。
(2009.5 群馬県・鳴神山)

ヤマブキソウ-全体2

(2009.5 群馬県・鳴神山)


ヤマブキソウ-花

花は4-6cmと大きく、花弁はほぼ円形。
(2018.5 東京都)

ヤマブキソウ

(2018.5 東京都)


ヤマブキソウ-実

(2018.5 東京都)


ヤマブキソウ-葉

葉は奇数羽状複葉。葉が細く、規則正しい鋸歯があるものは、
ホソバヤマブキソウと呼ばれます。(2018.5 東京都)

ヤマブキソウ

葉裏。
(2018.5 東京都)

ヤマブキソウ-茎

花柄や茎などに縮れた毛が多くあります。
(2009.5 群馬県・鳴神山)

ホソバヤマブキソウ-全体

小葉の幅が細く、規則正しい細かな鋸歯があるものはホソバヤマブキソウ(f. lanceolatum)と呼ばれます。 (2009.5 群馬県・鳴神山)

ホソバヤマブキソウ-葉

小葉の幅が狭く、狭倒卵形~長楕円形でした。葉の縁の鋸歯が基準種のように乱れず、規則正しくなっています。(2009.5 群馬県鳴神山)

セリバヤマブキソウ-全体

奇数羽状複葉の小葉が更に羽状に深裂するものは、
セリバヤマブキソウ (f. dissecta)と呼ばれます。(2015.5 東京都)

セリバヤマブキソウ-全体2

花弁の先が裂けていたものもありました。
(2009.4 栃木県鹿沼市)

セリバヤマブキソウ-葉

葉は奇数羽状複葉、小葉は羽状深裂し、さらに裂けています。
(2014.5 東京都)