ハッタチアザミ Cirsium yamauchii

2024.9.19 更新

ハッタチアザミ

分類
キク科 アザミ属
植生環境
海岸
開花時期
9-10月 湿ったところ
地域
福島
特記
 -
特徴
丈は1.2m程度まで、海岸性の植物らしく茎は太くてがっしりとしており、小さい頭花が非常に密に沢山付くのが特徴。
葉は楕円形~長楕円形で鋸歯縁~羽状深裂まで様々、厚みと光沢があり、基部は少し茎を抱きます。
頭花はアザミとしてはかなり小型で、茎頂に穂状~集散状に多数が非常に密に付き、柄はごく短いか無柄、頭花は上向きですが見かけ上は多様、総苞は狭筒形で13-17mm、片は11-12列、縁は膜質、先は短く開出します。腺体は見られません。
付記
絶滅危惧の指定はありませんが、震災の影響でかなり厳しい状況と思われる
備考
エングラー : キク科
類似種
 
撮影地
2014.10 福島県いわき市

ハッタチアザミ

頭花はアザミとしてはかなり小型で、ごく短い柄の先に付き、非常に密に付きます。そのためか、本来上向きに付くという頭花同士がぶつかって様々な向きになっています。 (2014.10 福島県いわき市)


ハッタチアザミ

総苞片は11-12列と思われましたが、同一株で後から咲く小ぶりの頭花などは10列もないものが見られました。片の先は短く開出、縁は膜質、腺体はない。 (2014.10 福島県いわき市)


ハッタチアザミ

中部以下の葉は鋸歯状から深裂まで様々で、大きくて厚みがあり、光沢が見られました。茎は太くがっしりしています。葉は茎を抱かないか、少し抱くように見えます。 (2014.10 福島県いわき市)


(参考)

ハッタチアザミ

植栽のもの。保護しているこの場所は、常磐線の駅舎の花壇で、おそらく地元のPRを兼ねて植えたような感じ。自生環境とはだいぶ違うせいもあって、端正な姿でクリスマスツリーのように咲いていました。 (2014.10 福島県いわき市) <植栽>