レイジンソウ Aconitum locztanum

2024.9.17更新

レイジンソウ

分類
キンボウゲ科 トリカブト属
植生環境
山地 亜高山
開花時期
8-10月 林内 林縁
地域
関東以西
特記
 -
特徴
丈は30-80cmと他のレイジンソウに比して小さく、茎には稜が見られます。根生葉は長柄があって5-17cmの腎円形で盾状に付き、掌状に5-7裂、基部は深い心形。茎葉は3-7裂で柄は短い。
花は茎頂や上部の葉腋から柄を伸ばして総状に3-15個ずつ付き、長さ23-28mm、淡紫色で、花柄には開出した毛が見られます。
疑義
最近の研究では、関東・中部地方でレイジンソウとされてきたものは、フジレイジンソウ(Aconitum x fudjisanense レイジンソウとアズマレイジンソウの雑種)との見解が示されています。その見解に従えば、ここに掲載のものはフジレイジンソウということになります。
但し、フジレイジンソウの花柄には開出毛のほか、屈毛や腺毛があるはずですが、撮影の範囲では確認出来なかったため、本種としました。
備考
エングラー : キンポウゲ科
類似種
 
撮影地
2010.8 南ア・北岳  他

レイジンソウ

太平洋側の山地で多く見られますが、多くはアズマレイジンソウと交雑してしまったようで、この当たりでも雑種が多く、本種は僅かに残る程度のようだ。本種だけは花枝の毛は開出毛。屈毛は見られず、本種で良いと思う。萼にの開出毛が多く、僅かに腺毛と思しきものが見られる。 (2016.8 長野県北八ヶ岳)

レイジンソウ

花序の軸の毛も開出していた。苞の毛も開出。但し茎はほぼ屈毛だった。 (2016.8 長野県北八ヶ岳)

レイジンソウ

根生葉は5-7中裂、裂片は更に裂け、鈍頭の粗い鋸歯があります。茎葉は根生葉より小さい。 (2016.8 長野県北八ヶ岳)