カントウマユミ

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ニシキギ科 Celastraceae
別名:ユモトマユミ
ます。茎は緑色で4稜はあるが翼はなく、葉は長さ5-15cmの長楕円形、縁には細かな鋸歯が見られ、葉裏脈上に突起状の毛が密生します。
花は1つの花序に1-7個付き、径1cmで緑白色。果実は1cmほどの倒三角形で4稜があり、ピンク色、熟すと4裂して赤い仮種皮にくるまれた種子がぶら下がります。
マユミと姿形は同じですが、葉裏脈上に突起状の毛が密生します。
よく似たマユミは同じような所で見られ、葉の両面が無毛。

 

2021.6.14 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 全体3
  • 果期
  • 果期2
  • 花2
  • 花3
  • 実2
  • 実3
  • 実4
  • 実5
  • 葉2
  • 葉3
  • 葉4
  • 付記

カントウマユミ-全体

マユミ同様ふつうに見られます。混在してある可能性もあり、葉裏を観察しないと区別できないので厄介。(2018.5 千葉市)

カントウマユミ-全体2


(2018.5 千葉市)

カントウマユミ-全体3

(2021.6 栃木県 旧・栗山村)


カントウマユミ-果期

果期。
(2018.10 長野県小谷村)

カントウマユミ-果期2

(2020.10 千葉市)


カントウマユミ-花

花序に付く花は1-7個。
(2018.5 千葉市)

カントウマユミ-花2

花径は1cm、花弁4,雄しべは4、花柱1
(2018.5 千葉市)

カントウマユミ-花3

花の裏面。萼片は内側と外側で少し形が違うようです。
(2018.5 千葉市)

カントウマユミ-実

実には4つの稜があり、裂開すると朱色の仮種皮にくるまれた種子が見えます。
(2018.10 長野県小谷村)

カントウマユミ-実2

当地では裂開する頃はまだ葉は青々している。
(2020.10 千葉市)

カントウマユミ-実2

裂開が始まった状態。果実は十字型にくびれるものもあれば四角形のものもある。いずれにも4稜があり、稜の部分が裂開して4裂。(2018.10 新潟県 旧・入広瀬村)

カントウマユミ-実3

果皮(A)が裂開すると赤い仮種皮(B)にくるまれた種子(C)が、
果皮の先端にぶら下がるように付きます。(2020.10 千葉市)

カントウマユミ-実5

仮種皮は果実内側にある隔壁の先端部分に付いていて、
裂開すると反転して垂れ下がる。(2020.10 千葉市)

カントウマユミ-葉

葉は長楕円形、縁に細かな鋸歯が見られます。
(2018.5 千葉市)

カントウマユミ-葉2

葉裏脈上に毛があるのが特徴。マユミは無毛。
(2021.6 栃木県 旧・栗山村)

カントウマユミ-葉2

葉裏脈上に毛があるのが特徴。マユミは無毛。
(2018.5 千葉市)

カントウマユミ-葉3

毛を拡大してみると、根元が太く、これが「突起状」と表現される所以と承知した。
(2018.5 千葉市)

カントウマユミ-樹皮

写真は老木のようで、縦に浅い裂け目が見られました。
(2018.2 千葉市)

以前、「マユミ」として掲載していたものも、見直しの結果、多くは本種と確認出来ましたので移動しました。

・確認できたもの・・・新潟県 旧・松之山町 旧・入広瀬村 長野県小谷村 千葉市(一部)・・・本種に移動

・確認できなかったもの・・・福島県裏磐梯 茨城県筑波山・・・以上は削除しました。