ニッコウオトギリ

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オトギリソウ科 Hypericaceae
オトギリソウ科 Guttiferae
丈は10-30cmくらい。基部から複数茎を立ち上げます。葉は10-25mmくらいの楕円形~狭倒卵形で縁に黒点があり、葉表の面に赤い点が見られ、時に黒点が混じります。
花は2出集散状に付き、径約1-1.5cm、花弁と萼の面に黒点と明線、時に黒腺があり、縁に黒点が見られます。
(以上、一部は観察による記述)

※ ここに掲載のものは、従来アカテンオトギリと呼ばれたものです。

 

2015.8.23 更新
  • 全体
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  • 花2
  • 葉2
  • 葉3
  • アカテンオトギリについて

ニッコウオトギリ-全体

丈は20cm程度、葉も花も小さく、周囲にあったシナノオトギリと一目で別種とわかります。
(2015.8 長野県霧ヶ峰)

ニッコウオトギリ-全体2

小さな株ですが、赤い点が多く見られたもの。
(2015.8 長野県霧ヶ峰)

ニッコウオトギリ-花

(2015.8 長野県霧ヶ峰)


ニッコウオトギリ-花2

花弁と萼には黒点と明線、縁に黒点が見られます。
写真のものは花弁に黒線も見られました。(2015.8 長野県霧ヶ峰)

ニッコウオトギリ-実

(2015.8 長野県霧ヶ峰)


ニッコウオトギリ-葉

葉面に赤い点が多数ありますが、縁にある黒点より遙かに大きく、異質のもののようです。葉面に腺があり、そのまわりが赤くなっているように見えます。(2015.8 長野県霧ヶ峰)

ニッコウオトギリ-葉2

葉表の赤点を裏から見ると、その部分が膨らんでいました。葉の縁の黒点とは
大きく異なっています。(2015.8 長野県霧ヶ峰)

ニッコウオトギリ-葉3

「赤点」のある株の葉で「点」が赤くない葉。明点にも見えますが、裏面から透けないので
やはり腺で周囲が赤くならなかっただけのようです。(2015.8 長野県霧ヶ峰)

ニッコウオトギリ-茎

葉は茎を少し抱く。
(2015.8 長野県霧ヶ峰)

従来、アカテンオトギリはコオトギリ(ハコネオトギリ)の変種とされ、ニッコウオトギリと並列で分類されていましたが、近年は同じものとされています。

ここに掲載したものは従来アカテンオトギリと呼ばれたものです。

アカテントオギリは、ニッコウオトギリにある花弁や萼の明線を欠くことが特徴としてあげられており、「赤い点」も多いとされています。霧ヶ峰のものもアカテンオトギリと言われておりましたが、今回明線が確認でき、「赤い点」も多いものから少ないものまで様々でしたので、そもそも両者に何ら形状的な差異はなかったのではないかと思われます。

機会があれば、ニッコウオトギリの基準標本地(栃木県日光市)で確認してみたいと思います。