ハッカ

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シソ科 Lamiaceae
シソ科 Rabiatae
本種は栽培種が多く、自生のものは複数の栽培種と交配が進んで、ごちゃごちゃになっているようです。以下、ハッカ(狭義)-Mentha canadensis var. piperascens-の特徴。
丈は20-40cm、全体に軟毛が多い。普通、葉は2-8cmの卵形~披針形で両面に毛、縁に鋸歯があり、裏に腺点があって、柄が見られます
花は葉腋に輪生状に多数付き、花冠長さ4-5mmで色はごく淡いピンク~白、萼は三角状で先端は鋭く尖ります。

注1 狭義は在来自生種を指しますが、帰化由来と区別がつかない。

 

2016.9.1 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 全体3
  • 花2
  • 葉2
  • 葉3
  • 参考

ハッカ-全体

放棄された田などで時々見かけます。写真は山中の林道沿いにあったもの。
(2014.8 青森県黒石市)

ハッカ-全体2

(2015.7 青森県鰺ヶ沢町)


ハッカ-全体3

(2015.7 青森県鰺ヶ沢町)


ハッカ-花

下唇は3裂、4弁花に見立てると上唇が大きく下唇中央裂片が少し小さい。
(2014.8 青森県黒石市)

ハッカ-花2

花には短い柄があります。萼にも毛が多い。
(2014.8 青森県黒石市)

ハッカ-葉・茎

葉は披針形で、普通鋸歯があります。
(2014.8 青森県黒石市)

ハッカ-葉2

葉表。寝た毛が見られます。
(2014.8 青森県黒石市)

ハッカ-葉3

葉裏。全体に腺点と毛があり、脈上の毛が目立ちます。
(2016.8 青森県八戸市)

ハッカ-茎

茎には稜があり、下向きの屈毛が覆っています。
(2015.7 青森県鰺ヶ沢町)

ハッカ-参考

葉が大きく、戦後のハッカの栽培改良種ではないかと思われます。
これもふつうに自生していました。(2006.10 千葉市)