ジュウニヒトエ / シロバナジュウニヒトエ

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シソ科 Lamiaceae
シソ科 Rabiatae
早春の林床などでとてもよく群生している姿を見かけます。
丈は10-25cm、茎は基部から数本立ち上がり全体に白い長毛が多い。葉は倒披針形で波状の粗い大きな鋸歯があり、先は鈍頭。
花は茎頂に穂状に付き、花冠は約1cm、花色は紫、青、ピンクと様々。白花はシロバナジュウニヒトエと呼ばれます。
花のあと、葉は大きくなり、約10cm。

 

2020.3.21 更新
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  • シロバナジュウニヒトエ
  • 同2

ジュウニヒトエ-全体

いろいろな色があり、色の濃さもまちまち。花穂は10cmくらいになります。
(2013.4 千葉市)

ジュウニヒトエ-全体2

希に園芸種のように花冠全体がピンクに染まったものもあります。綺麗です。
(2014.4 千葉市)

ジュウニヒトエ-全体3

花冠全体が紫に染まったもの。花色からセイヨウジュウニヒトエのような印象もありますが、
葉が全く違う。(2013.4 千葉市)

ジュウニヒトエ-全体4

兎に角、花色はいろいろあるので、見て歩くのも楽しみの一つ。
さながらこの一角は見本園。(2014.4 千葉市)

ジュウニヒトエ-全体5

咲き始めたばかりの小さな株。上下、左右1-2個つずつ空けて咲く所が面白い。効率的に
且つ長期間咲き続けるための工夫なのかもしれないと思いました。(2015.4 千葉市)

ジュウニヒトエ-全体6

開花少し前。毛玉のような蕾が上がっています。
(2020.3 千葉市)

ジュウニヒトエ-花

花は下から順に咲くわけではなく、うまく重ならぬように咲くのが不思議。
花序には小さな楕円形の葉が混じり、その葉腋に花を付けています。(2013.4 千葉市)

ジュウニヒトエ-花2

花の最下段では、葉腋に輪生状に付いている様子が確認出来ます。
(2016.4 千葉市)

ジュウニヒトエ-花3
普通、色は花被全体というより、線状斑の色。面の色は多くは淡色。
咲き始めの頃は花序が伸びきっておらず、各部に密生する長い毛がクモ毛のように
花序全体を覆っているように見える。(2014.4 千葉市)

ジュウニヒトエ-花4

雄しべは花糸の長いもの2本と短いもの2本、花柱は後ろ側にあり、先端が2裂。
いずれも上唇に沿っています。花冠外側にも毛があります。(2014.4 千葉市)

ジュウニヒトエ-花5

葯は中央が縦に裂けて弓なりになって花粉が押し出されています。
花糸にまで毛が見られます。(2014.4 千葉市)

ジュウニヒトエ-葉

中央から毛に覆われた蕾状態の花序が上がってくる。
(2013.3 千葉市)

ジュウニヒトエ-葉2

葉表。葉面全体に毛が見られました。
(2016.3 千葉市)

ジュウニヒトエ-葉3

葉裏。脈上に毛が多く見られました。
(2016.3 千葉市)

ジュウニヒトエ-茎

葉柄や茎にも毛が密生しています。
(2017.4 千葉市)

シ゜ュウニヒトエ-芽出し
芽が出てくるのは開花1カ月前。落葉樹林下にあるので、
大抵落ち葉に埋もれている。写真は落ち葉を払ってみた状態。蕾が上がるくらいにならないと落ち葉の上に出てこない。(2014.3 千葉市)

ジュウニヒトエ-芽出2

落ち葉のない所はこんな感じ。
(2015.3 千葉市)

ジュウニヒトエ-変化

花色のバリエーションの多い本種ですが、さすがにこれは例外的なものと思われます。
明るいピンク、しかも花ごとに入り方がまちまちで可愛らしい姿でした。(2014.4 千葉市)

ジュウニヒトエ-変化2

明るい紫で、色むらがまちまちなものも見つかりました。この他に開花直後には
濃い目のピンクの絞りで、やがて白くなるものなども見つかりました。(2014.4 千葉市)

ジュウニヒトエ-花のあと

花のあとから出る葉は大きく10cm前後、右端の枯れ花の大きさと比べて見て下さい。
毛はほとんど見られず、若干の光沢が見られました。(2014.6 千葉市)

シロバナジュウニヒトエ-全体

(f. nivea) 当然のように白花もあります。
(2007.4 千葉市)

シロバナジュウニヒトエ-花

花冠裂片の筋も見えません。
(2007.4 千葉市)